セキュリティ問題と顧客満足

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　現在施設の新築工事が進行中のプロジェクト、施主がゼネコンさんなのですが、セキュリティに関する質疑が非常に鋭くてちょっと戸惑っています。

床面積のうち、お客様、従業員、運営責任者がそれぞれ立ち入れる範囲を明確にし、その出入りの管理や施錠の方法、鍵の種類などを明確に示して欲しい、というのです。さらに、不法侵入やスキップアウト（未清算逃亡）、盗難防止、風紀上の問題などへの対策を示して欲しいと。

そういったことは、オフィスビルや工場などの建設も手掛けるゼネコンさんとしては当然検討すべきことなのだろうと思いますが、私の知る限り、温浴施設というのはもっとゆるい感覚でつくられているので、世間ではそこまで突き詰めて考えるものなのか！と新鮮な驚きを感じるのです。

温浴施設を開業すれば各種のセキュリティ問題はいつか必ず発生しますし、実際に損害も出ます。しかし、癒しやリラックスを提供する温浴施設に性悪説はなんとなくそぐわないものがありますし、問題発生を未然に防ぐための対策を厳格に追求していけば、イニシャルコストやランニングコストにも影響が出てきます。

大きな問題が発生していないうちは、あまりそこを深く追求しないというのが業界の慣例のように思っていました。

しかし、施設の計画段階でセキュリティ問題が発生しにくい環境にしておけば、安心して運営に取り組むことができます。人間誰しも過ちを犯す可能性はあるのですから、初めからそうなりにくい構造を作っておくのは、計画に携わる者の責務と考えるべきかも知れません。

もう25年くらい前のことですが、ある都市型サウナ施設で…

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価値観の変化というだけでなく、スタッフの負担減につながる可能性があり、温浴施設でも考えてみたいところです。

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