温浴施設開発&管理・運営計画資料集
混迷する温浴マーケットを生き抜くための要諦―
運営を重視した適正な施設計画、いま求められる提供機能・サービスを徹底解説!
[付録]主要施設&運営企業データベース
●A4判/縦型/114頁 ●定価99,000円(本体90,000円)
●2024年1月31日発刊/綜合ユニコム
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コロナ禍による消費者の行動様式の変化は、温浴施設にも大きな影響を与えました。首都圏をはじめとする都市部では、コロナ禍以前の水準に集客数は回復しつつあるといわれており、なかには従前を上回る施設も出てきています。しかしながら、地方では主力顧客層であるシニア層の回復が途上にあることから厳しい経営を強いられる施設が多いのも実情です。
一方で、ここ数年のサウナブームは若者を中心に新たな需要を喚起し、集客面で大きな貢献を果たすとともに、新規の施設開発やリニューアルオープンなど事業者側の出店意欲を後押ししていると考えられます。建築費をはじめ、さまざまなコストが高騰するなか、こうした新たな客層の獲得と定着は安定的・継続的な事業を行なううえで大きなポイントとなります。
本書では、現在の温浴マーケットの概況を整理するとともに、今後求められる温浴施設の企画開発・設計意匠、収益性や集客力を高めるための運営手法など、多数の実績をもつ専門家がそのノウハウを詳解。また、最新のケーススタディから運営の実態と成功のポイントを探ります。
【本書の特徴】
- 成熟期を迎えた温浴業界のマーケット環境・開発動向をはじめ、サウナブームなどトレンドについても各種データをもとに詳解
- 温浴施設計画の基礎から、可変性を考慮したレイアウト・デザインまで、競合施設との差別化、将来を見据えた施設づくりの要諦を解説
- 集客戦略から人材育成まで、生き残るための実践的運営ノウハウを提示
- 先進事例の運営実態から集客・収益アップの取組みや事業成立のポイントを探る
【執筆】
第1編 望月義尚 ㈱アクトパス 代表取締役
第2編 中村敏之 ㈲アクアプランニング 代表取締役
第3編 酒寄 学 ㈱SAKURA PIRATES 代表取締役
第3編 久下沼伊織 ㈱ミュー 常務取締役
【編集内容】
第1編 温浴施設事業の事業環境
1. 市場動向
(1)温浴業界の長期トレンド
(2)コロナ禍の影響
(3)市場規模縮小は底を打ち、小規模施設・サウナ施設がけん引役に
(4)地域別温浴市場
(5)厳しい経営環境、ビジネスモデル再構築へ
2. 開発動向
(1)温浴施設開発動向の変遷
(2)多様化に向かう新規開発トレンド
(3)新規開発戦略のトレンド
(4)リニューアルのトレンド
3. 温浴事業者の動向
(1)これまでの温浴事業者
(2)新規参入プレイヤーが増加し、温浴業界は多様な進化に向かう
第2編 温浴施設の開発・再生計画
1. 開発計画
(1)立地・商圏
(2)施設計画
(3)施設計画・デザイン・プランニングにおける具体的な考え方
①運営を踏まえた施設計画
②配置計画
③基本計画(ゾーニングの考え方)
④客動線の考え方
⑤オペレーション動線の考え方
⑥意匠計画と詳細設計留意点(目指す業態によって施設計画は変わる)
(4)浴室計画
①脱衣室、脱衣ロッカー数
②ロッカー配置と通路幅の考え方
③ロッカー上部をうまく利用する
④脱衣室内パウダーコーナーと洗面ボウルの考え方
⑤脱衣棚と脱衣籠について
⑥清掃用に配慮した水栓
⑦浴室(浴槽、洗い場、その他配置計画)
⑧洗い場の位置およびカラン数
⑨洗い場下部の排水溝
⑩浴槽の位置および大きさ
⑪一般的な浴槽深さ
⑫温浴槽と水風呂浴槽の配置計画
⑬浴槽周り(浴槽縁の部分)の高さ、幅について
⑭浴槽内ステップの考え方
⑮オーバーフローの考え方
⑯吐水口の考え方
⑰浴槽形状について
⑱洗い場カランのピッチや隔て(仕切り)の考え方
⑲内湯床材の選び方、防滑性能について
⑳床材の色について
㉑あかすり
㉒浴室を乾式工法でつくる
㉓露天風呂
㉔サウナ室
㉕岩盤浴
(5)その他のゾーンの設計留意点
①休憩ゾーン
②レストラン
③トリートメント関連
(6)設備計画と留意点
①空調計画
②濾過機吸い込み口
③浴槽水栓(排水栓)の位置
④配管ピット
⑤浴室換気
⑥強制オーバーフロー
⑦かけ流し浴槽
⑧機械室レベルと濾過機ポンプ
⑨かけ湯システム
⑩浴槽連通管
⑪サウナ室換気
⑫ロウリュウとストーブ
(7)その他の留意事項
(8)差別化を考えた施設づくり
(9)将来を見据えた設計
①増築
②転用性
(10)開発スケジュール
(11)事業収支計画
①前提条件
50坪プラン/500坪プラン
②シミュレーション結果の考察
2. リニューアル計画
(1)リニューアル課題の抽出
①建築面
②設備面
③運営面
④予算
(2)実際のリニューアル計画
①施設プランニング
②リニューアルスケジュール
第3編 温浴施設の管理運営計画
1. 開業準備段階・開業時
(1)自社の業態範囲と外注範囲
(2)本社機能と現場の役割分担
(3)開業に必要な家具什器備品などの準備
(4)決済準備
(5)開業時の広告販促
(6)広告販促物の制作
2. 管理計画
(1)組織体制
①施設運営における支配人の役割
②経営者が現場の状態を判断するポイント
(2)採用と教育
①理念・ポリシーの設定
②シフトの作成・運用
③スタッフ採用
④スタッフ教育
⑤評価制度(ランク・時給)
⑥サービスとホスピタリティ
⑦モチベーションコントロール
(3)安全・衛生管理
①「人が汚れを落とす場所」という認識
②館内の清潔さを維持
③巡回・清掃チェックシートの活用
④衛生管理を怠れば死人を出すという意識
⑤レジオネラ症の基本的知識
⑥レジオネラ属菌の検査方法
⑦衛生管理の履歴を残す
⑧水質管理の重要性
⑨衛生管理は属人化せず全員で取り組む
(4)設備管理
①敷地内のすべての構成・スペックを理解する
②エネルギーコストのコントロール
③設備操作に関わる人材の教育
3. 営業戦略
(1)会員計画
①会員制度を採用するメリットとデメリット
②会員制度運用の注意点
③デジタルツールの活用
(2)広告・宣伝計画
①自施設の強み弱みを知る
②ターゲットの明確化
③接客のよさは広告宣伝での武器になるか
④近隣商業施設・他業種ブランドとの連携
(3)イベント・集客計画
①イベント集客の基本的な留意事項
(4)収益向上のための施策
①新規客の開拓
②既存客・休眠客の再来店誘導
③既存客の来館頻度増
④客単価増の施策
第4編 事例研究
[リニューアル]
1. OYUGIWA海老名
——自社の強みであるファミリー層への訴求力の高い施策で新たな客層を獲得
[新規開発]
2. 源泉掛け流し温泉 佐賀の湯処 KOMOREBI
——国内最大級のサウナの導入など、高付加価値化により高客単価を実現
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2023年10月31日発刊/綜合ユニコム
クレジットカード決済/銀行振込
温浴施設の参加人口は2020年1,910万人、2021年1,840万人と、コロナ禍前の2019年2,940万人(公益財団法人日本生産性本部「レジャー白書2022」)に比較し大幅に減少しました。
しかしながら、ようやくコロナ禍の出口も見えはじめ、感染対策が緩和されだした2022年度は復調の兆しも出てきています。アフターコロナに向けてリニューアルなどを行い準備を進めてきた施設の効果も表われてくるでしょう。
本書は、全国の温浴施設に独自のアンケート調査を実施、個票を収載した温浴施設業界唯一の経営データ年鑑の最新版です。収集したデータの分析や、業界動向なども交えて、確度の高い施設計画や集客施策に役立つ情報を収載いたします。
※詳細・お申込みは温浴施設データファイル2024のページをご覧ください。