分解しなければ分からない(1)

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　昨年の暮れに、東北地方のあるスーパー銭湯様のマーケット環境と損益改善可能性の総合診断を実施しました。

診断の時点では業績はコロナ禍からの回復途上でしたが、収支バランスは概ね健全であり、コスト削減余地はそれほど多くないだろうと判断しました。

そこで今後の基本的な方向性としては売上アップ、つまり新規集客とリピート率アップ、そして客単価の向上が重要ということになり、主に販促面の強化活動をスタートしました。

着実に改善強化が進みはじめ、この調子なら半年後の業績が楽しみ…と思っていた矢先、1月に上水の使用量が大きく跳ね上がりました。

この施設には自家井戸があり、通常浴槽やシャワーの浴用水は井水でまかなうのが基本なのですが、井水が不足した時だけ上水のバックアップが入る仕組みになっています。

普段の上水使用量は月間100立米ちょっとで済んでおり、診断結果では昨年の1客あたり水光熱費は245円でしたので、水とエネルギーの使われ方としては標準レベルか、今どきのエネルギー高騰を考えればむしろ効率的な…

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