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「アクトパスクラブ」会員の皆様、

今日は 2023年9月8日です。

生き残るコワーキングスペース(2)

 前回ハラダさんがコワーキングスペースについて書いていたので、私も続けてコワーキングスペースについて考察してみたいと思います。

これまで、出張先で空き時間ができたり、移動中にまとまった作業やオンライン会議をしなければならないことがあり、全国各地で様々なコワーキングスペースを利用してきました。

公共施設がサービスの一環として提供していたり、一方で電話ボックスのような一人用の独立スペースが設置されるようになってきたり、まだ歴史が浅く、ビジネスモデルとして確立したとは言えない段階だと思いますが、上手に経営しているところはしっかり利益も出ていそうですので、黎明期の成長ビジネスと言えそうです。

仮に50坪、コンビニ跡物件をコワーキングスペースに改装する場合、坪単価40万円くらいの内装費になるかと思います。これで2000万円。開業費諸々を合わせると初期投資3000万円。これを5年以内で投資回収しようとしたら、年間600万円(月50万円)以上のキャッシュフローが必要となります。

50坪の広さなら通常はワンオペ、繁忙時は2名というような体制で回せそうですので、人件費はざっくり月額60万円。家賃は50坪×月坪6,000円としたら30万円。あとは消耗品、水光熱費、その他諸経費、それに前述のキャッシュフローを生み出すためには、月商200万円以上の売上ボリュームが必要になるかと思います。年商2400万円は、市場規模1億円に対してシェア24%ということですので、少なくともそのくらいの市場規模を対象とする必要があるということです。

仮の計算に過ぎませんが、地方の10万人都市で市場規模1億円だとしたら、逆算して1人あたり平均年間消費支出金額(マーケットサイズ)は1,000円ということになります。10万人・1億円の市場規模に対して一番店シェア19~26%を獲得してようやく年商1900万円から2600万円という計算です。

株式会社日本能率協会総合研究所の調査によると…

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