「アクトパスクラブ」会員の皆様、
今日は 2023年11月4日です。
「終焉」ではなく「落ち着き」
昨日のyahoo!ニュースに、「“サウナブーム”終焉か? 「タピオカブーム衰退」とのある共通点」というタイトルの記事が出ました。
温浴業界関係者にとっては、昨今のサウナマーケットの盛り上がりには大なり小なり恩恵を受けているところでしょうから、「ブーム終焉」とか「タピオカと共通」と言われてはおだやかな話ではありません。
SNS上でも話題になっているので、気になって記事を読ませてもらいました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/30c021494ee5b46ba71b7020ecbd730a9f9a2dc7?page=1
サウナの健康リスクや事業者の経営リスクを指摘しつつ、タピオカがブームに舞い上がった新規参入事業者によって過当競争に陥ったこと、糖分過多で健康に悪いといったマイナス面の共通項を指摘し、さらにカルディコーヒーファームの差別化戦略を引き合いにブームに踊らされない生き残り策を提言していだだいているというありがたい内容なのですが、ライターさんは温浴業界とは関係なさそうな方。ブームのキーワードを使って記事への注目度を高めようとしているといったところでしょう。
さて、サウナブームが終焉なのか?というシンプルな論点で言えば、私の感覚では終焉という言葉は適切でないと思います。「終焉」は栄えていたものが衰退、終了するようなイメージを含んでいますが、サウナマーケットは依然として活況であり、今日もたくさんの人がサウナに入浴することでしょう。
記事でも使われているGoogle Trendsの「サウナ」というキーワードを含む検索の動きをしっかり見ると、「終焉」ではなくて、「急拡大から安定傾向へ」「高値安定」というような局面です。
タピオカブームはわずか1年足らずでの急拡大から急降下という寿命の短いトレンドでしたから、サウナとはまったく性質が異なります。
これもGoogle Trendsで両者の動きを確認してみると、よくわかります。急峻な山と違って、すそ野が広い山は登りも下りもゆるやかなのです。
それにしても、今は空前のサウナブームと言われていますが、タピオカの過熱ぶりに比べると、まだまだ小さなマーケットであることにも驚きます。こんなレベルで山の頂上を見たような気分になっている場合ではないのかも知れません。
タピオカの話はさておき…
---------
この記事は会員限定公開となっており、全文は表示されておりません。
メールマガジン「日刊アクトパスNEWS」をご購読いただくと、毎日全文がメールで届きます。
メールマガジンご購読のご案内はコチラです。
注目の業界ニュース
【地域活性応援イベント『茨城のクラフトビールLOVER』イベントをエキュート日暮里で開催】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000452.000082978.html
なんとビールの生産量日本一が茨城県だとは知りませんでした。日本のクラフトビールは90年代半ばからが第1次ブーム、2000年代後半の第2次ブーム、そしてここ数年が第3次ブームとのことですが、注目度の高いクラフトビールも、缶や瓶での提供ならすぐに取り入れられますね。