有料メルマガ「日刊アクトパスNEWS」会員の皆様 今日は 2022年1月5日です。
新年あけましておめでとうございます!
一昨年、昨年とコロナ禍に翻弄される2年間でしたが、100年前のスペイン風邪流行も終息まで3シーズン。今年はポストコロナが焦点になると思っています。
時代はどう変わっていくのか。温浴ビジネスはそこにどう合わせるのか。年の初めに今年の展望を考えてみたいと思います。
◆2022年温浴ビジネス展望 1
松本湯の盛況
暮れも押し迫った12月28日、都内で忘年会の予定があったので、少し早めに移動して東中野にある松本湯さんに立ち寄りました。
https://www.matsumoto-yu.com/
松本湯は1936年創業の銭湯ですが、2021年8月1日にリニューアルオープン。改装にあたってはクラウドファンディングを活用し、わずか1日で目標金額の300万円に到達。その後も第2目標の600万円を達成し、地元の人々はもちろん、サウナーの注目も集めました。
もう休みに入っている人も多いので、混雑しているかも…と思いながら玄関を覗いてみると、128人分ある下足ロッカーはほとんど空いていない状態で、ほぼ満員状態であることを示しています。
開店から1時間くらい経過したタイミングでしたので、回転して落ち着きはじめる頃だろうと思って靴を入れ、店内に入ってびっくりしました。
ロビーに人が溢れているのです。
何ごとかと思って番台に行くと、「サウナご利用の方はこちらの整理番号で及びしますのでお待ちください」と番号札を渡されました。
ロビーを見渡すと、サウナを待っている人は、ほとんどが若い男性客でした。
松本湯は、リニューアル前から屋上サウナイベントやアウフグースイベントも繰り返し開催し、サウナブームを充分見越してリニューアルを行ったはずなのに、実態はそれをはるかに上回る過熱ぶりということです。
30分ほど待ってようやく順番となり、入浴料480円+サウナ500円を払って浴室に入ると、浴槽や洗い場はそれほど混雑していませんでしたが、整理券で人数制限しているにも関わらずサウナ室前だけは行列ができていました。
リニューアルした松本湯のサウナ室は20人近く収容できる規模なので、銭湯サウナとしてはかなり大きいのですが、それでも収容しきれない状況。
わずか5ヶ月前のリニューアル時点からも、マーケットは激しく変動しているのです。
キャパシティによって客数が制限される温浴ビジネスは、集客の男女比率、曜日別・時間帯別変動、館内各ゾーンの利用時間などを想定して、利用スタイルと施設の形態が一致している時に最も事業性が高まります。
逆にそこがアンバランスだと、いくら部分的に高稼働であっても、大きな初期投資や不動産コストを吸収するのは難しいビジネスとも言えます。温浴施設設計の極めて重要なポイントです。
館内満員となり、サウナの順番待ちのお客様がロビーにあふれる状況は…
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