温泉に浸かる猿達

「アクトパスクラブ」会員の皆様、

今日は 2022年10月22日です。

注目の業界ニュース

【廃材活用 癒やしの湯 交流拠点へ大浴場・サウナ】
https://news.yahoo.co.jp/articles/21ffd77074bf625c1c8351e471ed3fece54203aa
廃材を活用してエネルギーをまかなう温浴施設の記事です。
解体業を軸としている企業ならではの取り組みですが、温浴文化の持続のためには、業態・業種を超えてエネルギー問題に取り組む必要があります。

不穏な気配

 ここのところ、サウナ界隈に「不穏」な空気を感じます。安全衛生に関わる事件が続けざまに話題となり、SNSのサウナコミュニティだけでなく一般ニュースサイトにまで広がりつつあり、ヤバい気配が増幅している気がします。

こう書くと、「一体どんな事件が?」と余計に気になって検索したくなる人もいるかも知れませんが、それがまさに一般の方の心理であり、さらに不穏が増幅する要因になります。

利用者側が発信したり拡散するのは仕方ありません。
しかし、施設側は、むしろそれを食い止める意識を持たないと、業界全体にマイナスが広がってしまうことが懸念されます。

トラブルやクレームは個々の施設の問題であり、温浴施設の経営ノウハウとして知っておかなくてはならないという話ではありません。

固有の問題というのは、その経営者がそもそもまともに運営する気持ちを持っていない施設であれば、周りがどうこう言っても始まりません。自然に衰退していくでしょうし、どうか閉店するまで人身事故は起こさないで欲しい、というだけのことです。

もうひとつは、完全無欠の施設などひとつも存在しないということです。

たくさんのお客さんが出入りしていれば、いくら普段から清掃に気をつけていても、汚ないところを見せてしまう瞬間があります。

中には非常識で心ない利用者や酔っ払いもいますので、信じられないような嫌がらせやイタズラの被害を受けてしまうこともあります。

設備故障すれば、即座に修理可能なものばかりではないので、しばらく不備な状態で営業しなければならないこともあります。

スタッフだって人間ですから、虫の居所が悪くて愛想を振りまけない時はあるでしょう。

そのような日々の問題を蓄積させることなく、常に健全化の方向に努力しているのが正常な状態であり、常に完全無欠ということではないのです。健康な人の身体でも、毎日数千個ものがん細胞が発生しているという話に似ています。

それでも気に入らないという人が、その施設から離れていくのは仕方ありません。すべての人をいつでも100%満足させられるとは限らないのです。

汚れたら清掃し続け、故障やトラブルとも当たり前に向き合い続けなければならないのが温浴施設経営です。

その一時的な問題が殊更に話題となり、連鎖反応的にネガティブな情報が行き交う状態を、冒頭で「不穏」と書きました。

不安、不信、怒りといった感情がネットで拡散され、さらにマイナスイメージが連鎖してくことは食い止めなければなりません。連鎖を食い止める最善の方法は、「スルー」です。

レジオネラ菌や温泉ガス爆発のように、業界全体のリスクとして警鐘を鳴らさなければならない問題とは明確に区別する必要があります。

どこかで起きた問題が、その時・その施設固有のことでしかないとしたら、それは温浴ファン・業界人としてはスルーしておけば良いのです。わざわざ注目して、ネットに書き起こしたり拡散する必要はありません。

正直申し上げますと…

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