虫眼鏡で「possibility」という英単語を拡大している様子を写しています。

最近、身体づくりとトライアスロンのために、サウナとプールが併設されたスポーツジムに通い始めました。家から非常に近く、なにより月額会員制で「いつでも利用できる」という点に魅力を感じて入会したのですが、これがなかなか思うようにいきません。

仕事終わりに「トレーニングをして、ゆっくり整って帰ろう」と向かっても、ロッカーはほぼ満杯で、マシンも埋まっていることが多い。気づけば「今日も十分にリフレッシュできなかった」と、どこか釈然としない気持ちで帰路につくことがあります。

このとき、私の中で生じるのは「月会費を払っているにもかかわらず、損をした」という感情です。

人間には、「得をしたい」よりも「損をしたくない」という心理のほうが強く働く損失回避性が備わっています。生存本能としてリスクに敏感である以上、施設のお客様が「損」に対して敏感に反応するのは、当たり前のことだといえます。

この、お客様が「損をした」と感じるきっかけは、「期待を、実態が下回る」というギャップに集約されるでしょう。

これは温浴施設でも、まったく同じ構造で起こり得ます。「今日はゆっくり湯に浸かろう」と来館されたお客様が、ロッカーの空きを探し、カランの順番を待ち、サウナ室で座る場所を見つけられない。その瞬間、お客様の期待が不満へと変わっていく場面を、現場で一度はご覧になったことがあると思います。

混雑に対して一般的な対策として挙げられるのは、「予約制の導入」や「混雑状況の可視化」、「ダイナミックプライシング」などでしょうか。

これらは混雑を均すには有効です。ただし、よく考えてみると、これらは「来客数を制限することで問題を解決する」守りの施策にほかなりません。

決して守りの施策が誤っている訳ではありませんが、経営の理想は、本来その逆にあるはずです。一人でも多くのお客様にお越しいただき、そのすべてのお客様に満足していただくことの両立。

そうした攻めの視点では…

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