野外フェスブームとサウナブーム

「アクトパスクラブ」会員の皆様、

今日は 2023年8月19日です。

ブームを生き抜く

 サウナブームをきっかけに、サウナ関連の仕事に関わる方が増えています。

温浴施設で働き始めたり、サウナを開業したり、イベントをやったり、設備やグッズを作ったり、プロデューサー、ビルダー、熱波師…関わり方は人それぞれで、業界的には非常にポジティブな状況にありますが、行く末を考えると、少々心配に思える側面もあります。

過去に音楽業界で似たような光景を見たことがありました。

今の「サウナブーム」と重なって見えるのは「フェスブーム」。ブームが単なるソフトの枠を超え、ライフスタイルにまで及んでいる点もよく似ています。

ブームが終わるという話ではありません。「フェス」はもはや音楽産業の一角を担う存在にまで発展しています。

日本のフェスを牽引したのはご存じ「フジロック・フェスティバル」で、そのルーツはイギリスの「グラストンベリー・フェスティバル」と言われていますが、ピースフル、自然回帰の方面へ進んでいったのは、「ボナルー・フェスティバル」等、アメリカのフェスの影響の方が強いと考えます。

当初ボナルーのラインナップの中心はインディーズバンドでした。アメリカでは、メジャーレーベルとは別に中小規模の音楽ビジネスが拡大しはじめていて、その動きは日本やヨーロッパまで広がっていきました。

これを受け、日本の市場で何が起こったかというと、それまで敷居が高いと思われていた音楽ソフトのパッケージビジネスや、音楽イベントの開催に参入する新たなプレイヤーが個人も含めて急増し、中には大成功する事例も出てきました。

ところが、その5〜8年後。ブームは続いていましたが、前述の新規プレイヤーの多くがビジネスから手を引き、どこかへ消えていきました。

儲からなくなったからです。

儲からないと持続することはできません。マーケットの変化に対応しきれなかった、素人がやっても難しかった等…色々聞きましたが、私はその多くで「目標の設定」に問題があったと思っています。

趣向性の高い商材に起こりがちなことと言えますが、自分にとって「素敵なこと」「気持ちいいこと」の実現を最優先し、その後、誰が喜び、恩恵を受けるのか、どう売り上げが伸びていくのか、までのビジョンを持っている人が少なかった印象があります。

「好きなことを仕事に」という動機ですから、追い風に乗ってスタートアップの時からそれなりの売上が立ち、「トントンでも楽しければいい」と満足してしまう人が多かったのです。その結果、ブームが落ち着いたり、トレンドが変化すれば売上が右肩下がりになっていき、ギブアップ。

追い風に乗るのは大切なことですが…

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