「アクトパスクラブ」会員の皆様、
今日は 2023年7月20日です。
ダイナミックプライシングと独自通貨(1)
以前、メルマガに取り上げた秋葉原へ一緒に行った友人のN君が絶望しています。彼が恋をしてしまったサウナバースの熱波師が辞めてしまうという一報が入ったからです。
ちょうど彼が住む目黒に、気になるサウナ施設がオープンしたので、労いも含めて連れて行くことにしました。
施設名はSAUNA XX。プレスリリースによれば、XXはRELAX EXPERIENCEの略だと説明されています。
浴室から2段上がる八角形のサウナ室は、中央に鎮座したストーブが床面に埋まっており、熱い空気を贅沢に味わえる設計。また、常時9-11℃に保たれているキンキンの水風呂や、座面を358mmに設計したこだわりのローチェアも相まって、非常にコンパクトなサウナ施設ながら、店名に負けない「リラックス体験」を得ることができました。
ハード面以上に気になったのは、ソフト面での2つの取り組みです。
今回は、そのうちの1つである「ダイナミックプライシング」について取り上げます。弊社代表の望月がセミナーや当メルマガで度々触れておりますが改めてお伝えすると、ダイナミックプライシングとは、需要や供給の変動に応じて価格を動的に変化させる価格戦略のことです。
弊社代表の望月は、新型ウイルスのパンデミックとデジタル技術の革新が重なったことで、仕事のオンライン化が進み、平日を過ごす場所や時間の自由度が飛躍的に上昇。その影響で、休日や祝日に客数が集中する従来の温浴施設の典型的な集客パターンであった「1:2:3の法則」は崩れ、集客が平準化することで、結果として施設規模はそのままに客数の上昇、または、同じ客数を目指すにも小規模化が可能になると予測しています。
そして、この客数平準化の動きに柔軟に対応でき、加速させる可能性がある価格戦略がダイナミックプライシングです。
おそらく温浴施設でダイナミックプライシングを取り入れた初めての事例となりますが、SAUNA XXでは60分利用の価格を以下のように設定しています。(独自通貨stoneについては次記事で取り上げます)
0-12人 : 1,500 stone
13-16人 : 1,800 stone
17-20人 : 2,100 stone
21-23人 : 2,800 stone
24-25人 : 3,400 stone
26-30人 : 5,800 stone
※延長30分につき800 stone
最安値と最高値では4倍近くもの価格差があり、HP上で謳われている「絶対に混まない。」を必ず体現する、という意気込みを感じます。
SAUNA XXを実際に利用し、ダイナミックプライシングによって、客数を平準化しながら高い利益を確保するために重要なポイントを学びました。
それは…
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注目の業界ニュース
【結局、「サウナ浴=睡眠の質が向上」は本当なのか、驚きの結論は?】
https://toyokeizai.net/articles/-/682636
日帰りのサウナ後にこのまま眠れたらどんなに幸せか、と思うこともしばしばですが、サウナ浴直後にすぐ布団に入るのではなく、入浴を終えてから2〜3時間後に就寝時間を設定すれば、最も入眠しやすくなるそうです。
寝苦しい夏は睡眠障害に悩む人も増える時。施設側からこのような情報を提供することも大切です。