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今日は 2022年3月25日です。
百年先の温浴施設
弊社がご相談をいただくテーマは様々ですが、根本的なところは一緒です。
それは「事業を成立させたい」「経営不振から脱出したい」「もっと繁盛させたい」…つまり、できるだけたくさんのお客様に来ていただき、喜んでいただき、その対価として利益をしっかり出したいということだと思います。
経営者の個性、会社の事業規模や経営資源、立地条件や地域性がそれぞれ違いますので、ご依頼内容も答えも千差万別、同じ事を繰り返すような仕事はひとつとしてありません。
しかし、すべての仕事において、弊社が密かに込めている共通の願いがあります。それは、「この事業が百年先にも続いていて欲しい」ということです。
新規開業時の投資回収目標は5年から10年。建物の法定耐用年数はRC造の浴場なら31年。企業の寿命にも30年説がありますから、一般的に百年先を考えることの優先度は高くないかも知れません。
しかし、思うのです。
大地からこんこんと湧き出る地下水や温泉。それはいつか枯れてしまうのか、それとも未来永劫湧き続けるのか誰にも分かりません。人智を超えた大地の恵みを使う商売が浴場業ですから、そもそも5年や10年スパンの話ではないのです。
小さい頃に親に連れられて入浴していた子どもが、大人になっても、高齢者になっても通い続けられる施設。
アルバイトで働いていた学生が、そのまま就職を望み、家族もそれを喜んでくれる。その人が働き盛りになっても、やがて年老いても、役割がある職場。
多くの人に健康と安らぎを与える仕事。そのプロフェッショナルとして社員は社会的に尊敬され、相応の給料を受け取る。
親が創業し、その子どもや孫が自信と誇りを持って引き継げる事業。
建物や設備の寿命が尽きてもどうか閉店しないで欲しいと涙を流すお客様がいて、建て替えを決意する。営業継続を喜んでくれるお客様がたくさんいる。
災害大国日本。地域が被災することがあっても、建物は健在で、自家井戸と自家発電があり、多くの人に温かい風呂と休息の場を提供して地域の人たちの命を支える。
そんな存在であって欲しいと。
そのためには…
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