建設工事費デフレーター220606

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今日は 2022年6月6日です。

注目の業界ニュース

【自然に囲まれたそば店の店主が遊び心で作ったのは…サウナ】
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/bss/62271
遊び心で作ったら、地域の集いの場に。現在進行系でサウナが文化に昇華していることを感じられるニュースです。

歴史の転換点

 物価上昇が話題になることが増えていますが、温浴ビジネスにとって影響の大きい建築コストは今どうなっているのでしょうか。

約半年前のメルマガ第1730号「環境変化と新業態(3)」(2021年12月24日執筆)の記事でとりあげた国土交通省の建設工事費デフレーターの数字を見ると、2022年に入って一段と跳ね上がっています。

これによると建築工事総合の数字では2015年基準で約2割の上昇ということになりますが、温浴施設の建築工事費に限っていえば、2割なんて生易しいものではありません。感覚的には2倍だと思います。

新築工事では、数年前からいくらV.E.(Value Engineering)に励んで、何社も相見積りをとっても坪単価150万円を下回れなくなりました。

総費用を抑えるために無駄なスペースを省くほどアイテムの密度が上がる為、かえって坪単価は高くなり、ちょっとグレードを高くしたり環境的な悪条件が重なると、坪単価200万円超えも珍しくなくなりました。

既存の躯体を活かした改装工事でも、設備や内装をほとんどやり替えるような大規模改装では同様のコストがかかってしまいます。2019年にオープンした都内の某施設では坪単価なんと250万円超えでした。

20年前には坪単価100万円、500坪なら5億円で作れたはずの温浴施設が、同じ500坪で12.5億円もかかってしまうのです。

では20年前よりも収益が上げられるようになったのかというと、まったくそんなことはなく、競合施設が増えて1施設あたりの集客力はむしろ低下していますし、客単価も全然上がっていませんでした。

つまり、この20年間、温浴施設はどんどん儲からないビジネスへと変質していってしまったのです。

上記のメルマガ第1730号では…

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