室内にあるタイル張りの水風呂と22℃の水温表示

夏場になると、お客様から「水風呂がぬるい」という不満の声が上がってくることがあります。SNSでもそのような書き込みをチラホラと見かけます。

温浴施設側の投稿は「暑すぎてチラーの冷却能力が追いつかない」「チラーに水をかけてみたら少しマシになった」といった感じです。

この現象は、豊富な井水をかけ流しにしている水風呂ではあまり起きません。

一般的に、日本の平野部では井水は年間を通して14~16℃程度の水温で安定しています。

ちょうど水風呂に適した温度であり、その井水が連続的に補給されているなら、水風呂も適温に保たれるはずです。

もし井水かけ流しで運用しているのに夏場に温度が上がってしまうとしたら、直射日光などで熱を帯びた配管やタンクを通るうちに温められてしまっているということですので、その部分をできるだけ断熱・遮熱するように対策すればおそらく解決できるはずです。

問題は、濾過循環+チラー冷却で温度を制御しているタイプの水風呂です。

そのような設備にする場合、水風呂の容量と、元の水温からどのくらいの時間をかけて何度冷却するのかを計算してチラーの能力を選定している筈なのですが、その計算通りになっていないということです。

設備設計段階で想像が及ばなかった可能性があるのは…


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