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今日は 2022年1月15日です。
分散コンピューティングの可能性
先日、温浴施設には移動時間の6倍が滞在時間、というマーケティングルールがあることをご紹介しましたが、そこに日帰り温浴施設の限界がある、とも言うことができます。
30分圏なら滞在時間は180分。往復移動時間と合わせると240分は4時間のこと。女性ならそれ以上の時間を要するかも知れません。それだけの時間を使うとなると、日常生活を送りながら空き時間でリフレッシュや息抜き、というには少々重たい時間消費です。
だから、商圏拡大は難易度の高い戦略で、近隣の人口が足りなかったり競合環境が厳しいからといって、それなら広域から集客しましょう、と気軽に切り替えられるようなことではないのです。
元々観光客が多くて、立ち寄り湯が期待できるような地域であれば別ですが、一般的には30分圏以遠の広域から集客しようとするなら、わざわざ行きたくなるような強い目的性に加えて、長時間営業で宿泊機能を持っていることが必要です。
そうなってくると業態が異なってきますので、ちょっと広域向けの告知活動を強化したくらいでは商圏はそれほど広がらないのです。
ところが、そのセオリーを破るヒントが出てきました。それは「広域連携」です。
長崎県の佐世保にある男性サウナ施設「サウナサン」では、来月の2月9日から10日に一泊二日のレディスデーを開催します。
https://note.com/spnblnjbs616/n/n9b1413a03f28
サウナサンは元々男性専用の24時間営業のサウナで、知名度は全国区ですから商圏範囲は広いのですが、地方の商圏人口でどこまでレディスデーに集客できるのか、と注目していたところ、宿泊予約チケットは発売開始から14分で完売とのこと。
その勢いを後押しした要因が広域連携にあるようです。
サウナサンから車で一時間半の距離にある福岡ウェルビーでも、2月10日から11日でレディスデーを開催する予定。
https://twitter.com/wellbe_jp/status/1481935519844290562
佐世保から福岡への移動は、旅行者にとっては楽しい時間でしょう。
さらに九州の他施設でもこの時期に連動して女性向けイベントを開催する動きがあるそうです。
いつの間にか、「九州サ旅」という言葉が普通に使われるようになってきています。
このような取り組みであれば…
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