有料メルマガ「日刊アクトパスNEWS」会員の皆様
今日は 2022年6月11日です。
注目の業界ニュース
【閉館する上野の男性サウナ「スパリゾートプレジデント」最終日はレディースデー】
https://twitter.com/takuzoochan/status/1535217452866760705
サウナファンと業界仲間のサポートの元、開催決定に至ったようです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆女子サウナ―は何を求めている?
相変わらずメンズサウナのレディースデーが人気です。
今月の関東エリアでは、新サウナ室が完成したばかりのニューウイングを筆頭に、毎月安定のかるまる、ジートピア、サウナセンター、レインボー本八幡などがレディースデーを開催。
7月1日には閉店するプレジデントで最初で最後のレディースデーが行われるというニュースも飛び込んできました。
どの施設も先着順・抽選で予約はMAX、私も含め、情報を見逃したり落選したりして涙を呑む女性も多発しています(そもそも予約できたとしても全部行くことは無理そうですが…)。
このメルマガ読者の中には、
「うちの施設にはあまり女性が来ていないのに、なぜそんなにメンズサウナにばかり行きたがるのか?」
と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、今回は女子サウナ―が何を求めているのか、あらためてその心理について考えてみたいと思います。
1.見えるだけで近づけない「ガラスの壁」
サウナブームを牽引した「サ道」をはじめとするサウナコンテンツ。
「サウナを愛でたい」「のちほどサウナで」といった人気コンテンツを、サウナファンほどよく見ている訳なのですが、そこで紹介されるサウナの多くが男性専用施設です。
中には一生入ることがかなわないであろう施設もあります。
ドラマ「サ道」の第1シーズンでは、メインの舞台となる北欧を含め、登場した全16施設のうち、5軒が男性専用施設、1軒が女湯にはミストサウナしかない施設でした。(撮影の都合も大きいと思いますが…。)
男性の皆さんはいい施設を見たら「今度行ってみようか!」と思うだけかと思いますが、女性サウナーは登場した中の4割近くの施設をただ指をくわえて見ているのです。
他のコンテンツも含め、見えているのに近づけない。そこには、ガラスの天井ならぬガラスのぶあつい壁があります。
中には「悲しいから見たくなくなった」と思い詰める(?)方もいるほどです。
この渇望感がレディースデー人気に結び付いていることは間違いないでしょう。
2.男湯との差にも泣かされている
ごくまれに、女湯にだけオートロウリュがあるなど女性優遇(?)の施設もありますが、男女の浴室に差がある場合、男湯のサウナのほうが熱く・広く・充実していることが多いです。
古くからある施設なら仕方ないのですが、最近オープン・リニューアルオープンした施設の女湯が男湯より圧倒的にサウナが狭い、女湯にはミストサウナしかない、外気浴がない、しかも男女入れ替え日もない…という場合、女性サウナーからは落胆の声が聴かれます。
規模については、元々の男女比率が圧倒的に男性が高ければそうなるのも仕方ないこととは思いますが、機能の差をつけられるとその施設が嫌いになります(笑)。
もちろん、女性客のすべてがサウナーという訳ではないのですが、サウナー夫婦・サウナーカップルからの行先としても選ばれにくい施設となります。不和が起こります。
3.行ってみてさらに羨ましくなる
レディースデーに参加する動機としては、そもそも希少性が高いことから「とりあえず行ってみたい」「どんなものか体験したい」という好奇心によるものが一番だと思います。
そして希少性が高いために、それを価値あるものだと思い込む心理も働いていると思います。
トラブルでもない限り、行ってみてがっかりだったという意見はほとんど聞かれません。むしろ絶賛されることが多いです。
それゆえに「私も行ってみたい!」という女性が増える、という循環になっているのです。
もちろん、実際に普段は体験できないすばらしさがあります。
(1)熱いサウナ、冷たい水風呂
(2)他にはないオリジナル性の高いサウナや水風呂
(3)サウナに特化した施設ならではのサウナ→水風呂→外気浴の導線の良さ
(4)女湯にはあまり見られないととのい椅子の前の扇風機・送風機
(5)タオル使い放題
(1)〜(4)は言わずもがなですが、地味に満足度が高いのが(5)です。私の知る限りタオルを使い放題にできるところはほとんどありません。今のところ、大東洋レディススパくらいではないでしょうか。
ひそかに大きな贅沢感を味わえる要素だと思います。
とは言えかるまる(フェイスタオルだけでなくバスタオルも使い放題)などの様子を見ていると、女性のタオルの使いっぷりはハンパではないので、気軽にお勧めはしにくいですが…。
いずれにしても、希少性によるバイアスと、実際に行って味わえる満足度。この二つによって「男性が羨ましい!」というさらなる渇望感が生まれているのです。
と、長々書きましたが、「そんなことはとっくにわかってます!」という施設さんはすでに女性客からの支持を集めているのではないかと思います。
そうではない場合…
---------
この記事は会員限定公開となっており、全文は表示されておりません。
メールマガジン「日刊アクトパスNEWS」をご購読いただくと、毎日全文がメールで届きます。
メールマガジンご購読のご案内はコチラです。
自店にサウナブームを呼び込むための攻略本。SAUNA BUSINESS GUIDE BOOK 「サウナブームの風に乗る