温浴施設の機械室

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今日は 2022年6月13日です。

注目の業界ニュース

【業務スーパー創業者が「地熱発電」に挑戦 世界3位の眠れる資源活用「やりとげる」】
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000257709.html
温浴ビジネスにとっても、燃料価格の上昇や地熱活用は身近なテーマ。化石燃料に頼らなくても済むようになるのが理想ですね。

KOパンチと縄跳び

 現在、閉店した温浴施設を再生するプロジェクトが複数進行しています。先週、そのうちのひとつの施設の調査に行ってきました。

数か月前に見た時よりもさらに劣化が進んでおり、このまま放置しているとどんどん修繕費がかさむことになりそうです。

その施設は関東でも有数の大型施設で、規模的に地域一番店であるだけでなく、設備スペックも日本でトップクラスの充実度。4つのサウナ室があり、その中でも最大のタワーサウナは50人以上の収容人数を誇ります。

しかし、まだ営業していた数年前に利用したことがあるのですが、その時も館内は閑散としていました。

規模の大きさに見合うマーケットがなかったわけではありません。その施設をとりまく30分圏人口は50万人を超えており、複数の健康ランドが成立してもおかしくないマーケットボリュームがあります。

ひしめく競合環境の中でシェアを上げるためには、商圏内で一番になること。サウナの規模であれ、温泉の泉質であれ、一番と認められる要素を持てば持つほど競争に強い。それはマーケティング戦略の基本です。

では、どうしてこの施設は潤沢なマーケットの中で、競争に勝てる要素をたくさん持っていたのにも関わらず廃業に追い込まれたのか。

そんなことを考えながら機械室に足を踏み入れたところ、別の驚きがありました。巨大な浴室に連動して大きな設備が並ぶ機械室ですが、館内の劣化ぶりと比べるとかなりキレイな状態が保たれています。そしてバルブ類のひとつひとつには番号札がつけられていたのです。

機械室のバルブやスイッチに番号札をつけ、操作手順をマニュアル化する手法は横浜の満天の湯が取り組んでいることで有名ですが、満天の湯以外でそれにしっかり取り組んでいる施設を初めて見ました。

設備担当の人が優秀だったのでしょうか。それにしても素晴らしい機械室です。

しかし、私の疑問はさらに深まりました。マーケットはある。設備は充実し、その管理もしっかりしていた。それなのに何故経営がうまく行っていなかったのか…

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