分かってもらえない話(2)

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今日は 2022年2月19日です。

 出張続きの日々から、久しぶりにサテライトオフィスに戻りました。これから展示会で集まった情報の整理と、溜まったデスクワークの処理で土日が消えて行きます。

これで一段落すれば良いのですが、再来週から再び東京ビッグサイトの予定です。なぜか今度は店舗総合展示会JAPAN SHOP2022にご協力させていただくことになりました。詳細はまたご案内します。

頼まれごとは原則として断らない主義できたのですが、最近あまりにもいろいろな仕事が重なって頭がパンクしそうです。こういう時こそサウナでリセットしたいところなのに、その時間すらとれない…。本気でオフィスサウナが欲しくなってきました。

分かってもらえない話(2)

 メルマガ第1766号「分かってもらえない話」(2022年2月14日執筆)で、

──第一講座が私の担当ですが、また気楽に大胆なことを喋ろうかと思います。また誰にも分かってもらえないのでしょうか。──

と予告し、自分としては大胆なことをいくつか喋ったつもりなのですが、初日の朝イチ講座だったこともあり、あまり多くの人に聞いてもらうことができませんでした。

面白くないので、ここに少し書いておこうと思います。何年か後になると、これが単なる妄想だったのか、それとも的確な未来予測だったのか、分かる時が来ます。

ひとつめは、温浴施設の規模設定の考え方です。

これまでのセオリーは、仮に年間客数予測が10万人だとしたら、1:2:3の法則から平日は約200人、週末はその倍の400人、繁忙日は3倍の600人という集客になります。

滞在時間によってロッカー回転数は変わりますが、着替えを提供しないスーパー銭湯的な業態だとしたら、12時間から14時間くらいの営業時間でロッカーは6回転、つまり最大収容人数は600人÷6回転で100人分。

ひとりあたり占有面積を4平米とするなら、4平米×100人=400平米くらいの施設面積になる、という考え方でした。

繁忙日の最大客数を受け入れられるだけの収容力を持つことで、売上機会損失や、入館制限→他店への顧客流出というチャンスロスを防ぐ考え方が主流だったのです。

しかし、もしもこの客数変動を平準化できるとしたら、1日の客数は10万人÷365日で平均273人。休館日を考慮しても300人くらいですから、1日6回転なら最大50人収容、つまり半分の施設規模でも同様の売上が上げられるということになります。

いま、コロナ禍で人々の生活パターンが変化し、1:2:3の法則は崩れています。さらにダイナミックプライシングやネット予約が普通に受け入れられるようになってきていますから、集客平準化を前提に収容人数を絞る施設が出てくるのではないかと考えられるのです。

昨今は建築コストが高騰する一方ですから、できるだけ施設規模=投資額を抑える必要があるということも、この流れを加速させることになるでしょう。

もうひとつは、持続可能性の話です。

SDGsのゴールは17個ありますが、正直に言うと温浴業界は…

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