サウナイキタイ鈴木有氏講演

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今日は 2022年2月21日です。

ビッグデータ

 かつて水風呂の温度は、万人受けを狙うなら18度前後に設定するのが一般的とされてきました。ただし、ヘビーユーザーはより冷たい水風呂を好む傾向があり、ターゲット戦略によっては15度、13度、時には10度以下の設定もあり得えます。

循環冷却をしている場合、どこまで冷やせるかはチラーの能力にもよりますので、設備環境とターゲット戦略をあわせて考える必要があります。フィンランドでは凍った湖に飛び込んだり、雪の中を転げまわったり…云々。

 サウナファンはサウナ→水風呂→外気浴を繰り返します。サウナ室での加温時間と外気浴時間の配分はほぼ同じくらいですので、本来はサウナ室の収容人員と同じくらいの休憩スペースが必要となります。

日本の温浴施設では休憩スペースの確保がまだまだ軽視されていますが、ドイツでは壮観といえるレベルで外気浴チェアがズラリと並べられています。この画像を見てください…云々。

 温浴コンサルタントとして、これまでずっと上記のような話をしながら、手を変え品を変えサウナ環境の強化について説いて回っていました。

しかし、経営者ご本人がそれなりのサウナファンでないと、なかなかすんなりと理解してもらうことはできず、歯がゆい思いをしていました。

そんな私の立場からすると、先日のテルマエJAPANセミナーで聴いたサウナイキタイの鈴木有さんの講演は衝撃的でした。開いた口が塞がらないとはこのこと。

サウナイキタイはいろいろな検索条件が使えるので、普通に検索しているだけでも充分面白いのですが、時系列で全体的なデータの分析となるとユーザー側からはできません。しかし今回の講演ではそれをやってくれたのです。

サ活上位施設とその他一般サウナ施設との比較で、「サ活上位施設は水風呂温度が毎年1度ずつ下がってきている」とか、「サ活上位施設は休憩スペースが年々増えてきている」といった情報がグラフで示され、一目瞭然。

私が日頃説いて回っているサウナ環境強化の話よりも、客観的事実を示した1枚のグラフの方が圧倒的に説得力があるのです。

「これがビッグデータというやつなのか…。もう自分のやり方は古いのかも…。」という気分にさせられたのです。

「引退」の二文字が頭をよぎりました。

他にもいろいろと興味深い分析があり、今回の講演内容はいずれ公開する予定と言われていましたので、サウナイキタイのサイトやSNSアカウントは要チェックです。
https://sauna-ikitai.com/
https://twitter.com/sauna_ikitai

オックスフォード大学などの調査結果では…

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