グランスノー奥伊吹

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今日は 2022年4月30日です。

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日本一のスキー場

 私がサウナに初めて入ったのは恐らく小学3〜4年生くらい、福島の猪苗代・沼尻温泉のホテルです。

父がスキー好きで、幼稚園に上がる前から毎年ここを訪れていたのですが、ある時から旅館がホテルにリニューアルし、そこに出来上がったサウナ室が私の興味を引き付けました。

ヴィヒタを持ったおじさんのイラストで案内が書いてあって何だか楽しそうだし、ウッディな作りはヨーロッパの山小屋のイメージでカッコいい。

ある時思い切って入ってみたわけですが、小学生の感想はもちろん「熱い」。その後も2,3度トライしましたが、気持ちよかったという思い出ではありません。

昨年、売上高日本一のスキー場が滋賀県にあることを知りました。

関西や東海エリアからの日帰り施設として人気の「グランスノー奥伊吹」はこの年過去最高益を記録したそうです。
https://www.okuibuki.co.jp/

東北・関越・甲信越エリアでスキーをしてきた関東育ちの私にとって、西日本のスキー場が一番という事実は驚きで、どうしたものかと調べてみました。

そもそも、ここが日本有数の豪雪地帯であることを知らなかった無知な私。

スキー場の公式サイトを見ると、過去の年間入場者数と最高積雪量がグラフになって出ています。

80〜90年代、ブームでスキー人口が右肩上がりだった頃は、例にもれず入場者数は安定。積雪量の影響で落ち込む時期はあったものの、この時代の多くのスキー場のように堅調な経営が続いていたようです。大きな資本が参入し、リゾート開発がたくさん行われていた頃です。

注目すべきは2000年代に入った頃から。

日本ではちょうどスノーボードが流行り始めますが、トータルのスキー場利用人口はこの後下落の一途を辿り、現在はピーク時の約4分の1にまで落ち込んでいます。

一方「グランスノー奥伊吹」の集客はその時期にも上昇。積雪量が少ない年以外は、現在までほぼ右肩上がりが続いているのです。

公式サイトにある年表を見ると。2000年以降は人工降雪機が続々導入されたり、動く歩道、高速リフト、センターハウスの新設、レストラン拡張、女性専用トイレ、キッズスペースとその拡張、パウダールーム、超上級者コース造成等々…現在まで"絶え間なく"設備投資をしています。

ホームページ上の販促の取り組みを見てみると、施設の魅力や楽しみ方から、サービス、キャンペーン、イベント、グルメ、地域情報、アルバイト募集告知に至るまで楽しそうなコンテンツが盛りだくさん。トップページはとても賑やかで、利用者への提案に溢れています(しかも見やすい)。

そして売上高全国1位に対して、入場者数は4位とのこと。客単価の高さは、利便を追求した日帰り施設だけに収益構造の違い(フルレンタル等)も影響するかもしれませんが、利用者の満足度が高いことは間違いないでしょう。

シーズンオフの取り組みも抜かりはありません。スキー場敷地内に限って挙げると、時流に乗ったグランピング施設の運営はもちろん、広大な駐車場を利用したモータースポーツイベントも好調な様子で、メイン会場の週末の予約状況を見ると、もう11月まで埋まっています。ここでもニーズにマッチした事業運営ができているようです。
https://www.okuibuki.co.jp/green/

サービス向上を怠らない姿勢、結果生み出される利用者を飽きさせない仕掛けが人気の秘訣ということは、分かってきましたが、この企業はさらに一歩進んでいます。

このほど…

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