注目の業界ニュース
【警視が在宅勤務中サウナ通い】
(https://news.nifty.com/article/domestic/society/12213-1582127/)
漫画『サ道』第1巻で言及されていた「サウナが規制される世界」がもう目の前に…(笑)
10万人の命
4月15日の日経新聞に「総人口64万人減の1億2550万人 21年、減少率最大に」というニュースがありました。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA152UF0V10C22A4000000/
この記事だけ見ると、高齢化社会だし、コロナ禍で婚姻件数も外国人流入も減ってるし、このままだと日本経済は衰退傾向に歯止めがかからないなぁ…という漠然とした危機感しか伝わってきませんが、気になってまた人口動態統計を調べてみました。
昨年末のメルマガ第1731号「2021年を振り返る」(2021年12月25日執筆)で、この人口動態統計の件に触れたのですが、1年前の2021年春くらいから、日本の死亡者数が過去の傾向と比較して顕著に増えているのです。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/s2021/dl/202112h.pdf
日本全体で、1年間に島根県とほぼ同じだけの人口が減っていくというのも深刻な話ですが、年間死亡者数が戦後最多というのは、どうしてなのでしょうか。
人口動態速報によれば昨年1年間の死亡者数は1,452千人。2015年から6年間の平均値と比較すると、2021年は年間約10万人もの人が例年より超過して亡くなっているというペースなのです。
東日本大震災による直接の死者、行方不明者や関連死も合わせて2万2千人の犠牲者だったそうですから、その比ではありません。
激甚災害を超える巨大な社会的危機が、ほとんどニュースや議論にならないのはどうしてなのかと思いますが、陰謀論的なことを言っても何の解決にもなりませんので、今は分かっている現実から考えていくしかありません。
同じ人口動態統計に、死因別データの集計があります。ここから、10万人ペースの超過死亡とはどのような原因によるものなのかを知ることができます。
https://bit.ly/36olVNI
死因の中で顕著に死者数増加が目立つ項目は以下でした(数字は分類コード)。
09207 心不全
10601 誤嚥性肺炎
18100 老衰
22000 特殊目的用コード
新型コロナウイルス感染症による死者は
10000 呼吸器系の疾患
に分類されているのかと思ったのですが、インフルエンザや肺炎はむしろ激減しており、その代わりに
22000 特殊目的用コード
が増えているので、おそらくコロナ関連死はこの分類にカウントされているのでしょう。
いずれにしても、コロナ関連による死者数は2020年春の国内患者発生から2年間の累計でもまだ3万人に満たないので、年間10万人の超過死亡の原因のひとつに過ぎません。
一方でインフルエンザや肺炎による死亡が激減しているわけですから、表現は乱暴ですが、コロナも呼吸器系疾患のひとつと考えれば、差し引きするとあまり変化していないとも言えます。
それよりも…
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