箱根の天山湯治郷

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今日は 2022年4月7日です。

小さく始めて大きく伸ばす

 2月にスタートしたサウナ開業塾第1期、ようやくLesson5まで漕ぎつけ、あとは最後のLesson6、事業収支計画作成を残すのみとなりました。

ここまでサウナ施設開業のためのイロハを様々な角度からお伝えしてきたのですが、考えなければならないことのあまりの多さに驚いている塾生の方もいらっしゃるかと思います。

身の丈に合った少額投資で小規模にスタートするつもりでいる方には、スーパー銭湯などの大型温浴施設の経営ノウハウは大袈裟な話に聞こえるかも知れません。

しかし、そうではないのです。弊社では数十坪から数千坪の施設まで、様々な規模・業態の温浴施設をサポートしてまいりましたが、いつも思うのは、温浴施設は規模に関わらず経営する上で知っておかなければいけないことや、業績を向上させるためのノウハウは一緒なのです。

市場調査の内容も、適用される法律も、事業収支計画のフォーマットも、事業規模や施設の面積に応じて変わったりするものではありません。

建築コストや雇用人数が変わっても、経営者が考えなければことは同じなのですから、大変なのは仕方ないことで、温浴ビジネスというのはそういうものだと理解していただくしかありません。

温浴施設経営において、最も恐れるべきリスクは「過剰投資」です。

物件規模や資金力にまかせて、マーケットボリュームや運営力に見合わない大きな施設を作ってしまい、どうやってもその施設を充分に稼働させることができなければ、事業継続を諦めるしかありません。初期投資やその後の追加投資もほとんど戻ってきません。

そうならないためには、少額投資で小規模スタートの方がいいのです。

日本中の温浴施設が手本としている日帰り温泉の草分け、箱根の天山湯治郷は、川べりの自然発生的な野天風呂ひとつから始まりました。その後増改築を重ねて今の姿になっています。

昨年の100事例セミナーで野田クラクションべべ―さんにご登壇いただいた長野県信濃町のThe Saunaは、DIYのサウナ小屋「ユクシ」から始まりました。ご本人曰く初期投資は「手作りだから、150万円から200万円くらいかな?」とのことでしたが、今や日本のアウトドアサウナを代表する存在となり、さらなる進化を続けています。

経営は「小さく始めて大きく伸ばす」方が良いと言われますが、本当にその通りだと思います。

ただし、大きく伸びるためには、それなりの力量が必要です。その力を身につけていただきたくて、サウナ開業塾を開講したのです。

塾生の皆さんには、事業収支計画の数字ひとつひとつに、どんな意味があるのかが…

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