
私どもアクトパスに限らず、多くの経営コンサルタントが温浴施設の業績改善を依頼された際、まず取りかかるのは「現状把握」でしょう。
運営現場のチェック、財務や営業データの分析といった診断業務に加え、マーケット環境や競合状況などの調査を行います。
立地条件、施設の強みと弱み、運営体制の実態、市場ポテンシャル、競合店との力関係など。
こうした内外の状況を整理し、勝ち筋や課題を見つけ、その施設に最適な戦略や活性化施策を立案します。
あとはそれを「実行するだけ」です。
この思考プロセス自体は、どのコンサルタントも大きくは変わりません。
しかし、「成果を出せるコンサルタント」とそうでない人の違いは、まずどれだけ多くの勝ち筋や改善点を見出せるかにあります。
そこから施設の事情に合わせて提案を取捨選択し、優先順位を整理し、関係者にわかりやすく伝えて実行を促す。この一連の精度とスピードに差が出ます。
その差を生むのは、豊富な経験値と、成功・失敗の両方から学んだ事例の蓄積です。
コンサルティングによって劇的な成果が上がると、「すごいですね」と驚かれることがあります。
しかし、そこに神通力があるわけではありません。
冷静な分析と、経験に基づく提案をしているに過ぎないのです。
とはいえ…
注目の業界ニュース
【ローソン「車中泊施設」で新需要開拓】
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00589/00259/
ローソンは2025年7月から千葉・房総の6店舗で駐車場を「車中泊施設」として提供開始。1泊2500~3000円(税込)で、金・土曜は満室続きの人気ぶり。キャンピングカー需要の高まりや「堂々と泊まれる場所」の少なさが背景にあります。
店舗側は夜間の駐車場を有効活用でき、ほぼノーコスト・ノーリスクで利益を生み出す仕組みで、宿泊客の購買単価は通常客の3〜4倍に上っているとのことです。