伝説の営業マン、ゴンダさん
私が新卒で入ったレコード会社時代の話です。最初の配属先に「ゴンダさん(愛称ゴンちゃん)」というベテラン営業マンがいました。当時50歳くらいだったと思うので、ちょうど今のハラダさんと私くらいの年齢差です。
とにかくユニークな人物で、特徴を挙げると、
・角刈り&パンチパーマ
・ティアドロップ型のメガネ
・キチッとアイロンのかかったスラックスと尖った革靴
・だみ声&大声
・陽気&おしゃべり
・がに股歩き
・パチンコと競馬好き
・やけに達筆で暗算が早い
見た目は紺のスーツを着たヤ〇ザといった感じなのですが、身長は150cm未満で、どこに行っても一番小さいおじさん。人懐っこくて、いつも明るく、誰よりも存在感を放っています。
そんなゴンちゃんでしたが、営業所では一番大きい予算を抱えたエースで、とても頼りになる存在でした。
上司の信頼はもちろん絶大。売上がどうしても足りない月末締日に、営業所長に頭を下げられたゴンちゃんが、上着を肩にかけさっそうと出掛けて行って…数字を取って帰ってくる、そんな光景を何度も目にしました。
私もだいぶんかわいがってもらいました。
困っている時は、「おう、どうした?」と声をかけてくれて、解決法だけでなく、逃げ道・抜け道等、社会人として生き抜く術まで教えてくれました。また、私が上司とぶつかった時には、必ず加勢してくれました(その後ちゃんとフォローしてくれていたようです)。
業界ではちょっとした有名人で、取引先や競合他社のえらい人から若手まで…多くの人から慕われていました。
ハードな見た目とはうらはらに、優しい、気配りのできる人物として評価されていましたが、今、当時のゴンちゃんと同じくらいの年齢になってみて、改めて気付いた彼の"すごさ"がありました。
それは…
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