熱交換システム

「アクトパスクラブ」会員の皆様、

今日は 2022年10月25日です。

注目の業界ニュース

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道は拓ける(2)

 二件目となるサウナ換気の熱交換システム導入で苦労している話を、メルマガ第1947号「道は拓ける」(2022年9月28日)に書きましたが、また別のトラブルが発生しました。

今度は外気の給気温度が理論値よりも低いという問題です。

多くの人がいる浴室内の空気でなく、屋外のフレッシュエアを取り入れられるというのが熱交換器システムの特徴のひとつなのですが、その給気はサウナ室からの排気と熱交換され、温められてからサウナ室に給気される仕組みです。

時間あたりの換気量を想定して熱交換器の能力が設定されているのですが、何故かその理論値通りの給気温度になっていなかったのです。

その原因は、想定換気量以上の給排気能力を持ったファンが取り付けられ、出力100%で稼働していたためでした。

緊急で強制換気が必要な場合や将来的な目詰まりなども想定し、設備屋さんが気を利かせて能力の高いファンを使っていたのです。

熱交換器の能力以上の換気が行われると、熱気は熱いまま排出され、外気は温まりきらずに入ってきてしまうということです。

さらに、サウナ室に匂いなどがこもらないようにと、換気は営業時間外でも電源を入れて稼働したままにしていたそうなのですが、営業時間外にストーブの電源が切れた後は、上記の給気温度が低い問題もあってサウナ室の温度がどんどん低下していきます。

そうして営業時間中のサウナの熱さと、営業時間外の急冷却を毎日繰り返した結果、壁の石材が剝落するというトラブルが起きてしまいました。

サウナ室の壁にタイルなどの石材を貼る場合は、耐熱性の接着剤などが使われるのですが、これが過熱と冷却による伸縮を繰り返したことで接着力が低下してしまったようです。

石材の剝落はストーブ周りだけで発生し、幸いにもお客様の怪我といった問題には至らなかったのですが、モノ作りの難しさをあらためて痛感させられる出来事でした。

浴場市場(株)で販売している、耐熱性サウナタイマーの新デザイン開発の時も苦労しました。
https://www.yokujoichiba.jp/view/item/000000001554

サウナ室の高温環境は、しばしば想像を越える現象を起こします。経験の乏しい素人だけで新しいことをやろうとすると…

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