銭湯の下駄箱

「アクトパスクラブ」会員の皆様、

今日は 2023年4月3日です。

10年後の温浴ビジネス(3)

 映画「湯道」をきっかけに考えはじめた未来の温浴ビジネス。

前回は「余暇産業への追い風」、「新規参入プレイヤーによって温浴業界は多様な進化へ」ということをお伝えしました。

通勤や労働の形態が変わり余暇時間が拡大するということなのですが、新たに生じた時間のゆとりはどこに向かうのでしょうか。

▼時間のゆとりが向かう先

 弊社の例で言うと、在宅勤務としたことで通勤時間がなくなりました。社内だけでなく、お客様とのコミュニケーションもオンライン主体となり、地方出張の回数も減少しているのですが、その分時間にゆとりができたかというと、実際は逆でした。効率的にスピーディに業務が進められるようになったことで、こなせる仕事量がむしろ増え、さらに忙しくなってしまいました。

娘を見ていると、高校3年間の授業は大半がオンラインとなり行事もことごとく中止。家ではスマホで友達とやりとりしたり、動画やゲームを楽しんだり。生活時間のかなりの部分をディスプレイに向かう時間が占めているようです。

外食の機会は減りましたが、その分家庭で食事することが増え、クックパッドのレシピを研究しながら料理の腕にもますます磨きがかかりました。外食でお酒を選ぶ時はコスパを気にしていましたが、自分で購入すればお酒の価格は飲食店の半分以下ですから、品質を重視して美味しいお酒を探すようになりました。

つまり、生活時間の変容とは、簡単に言えばオンライン化・バーチャル化によって画面に向かう時間がどんどん増えるということであり、現実世界では時短とクオリティを重視するようになっていくということなのでしょう。

現実世界でわざわざ貴重な時間を使い、自ら移動・体験するようなことに対しては、よりその意義や重要性が問われるということになります。

これはオンライン・バーチャルでないリアル型の余暇産業にとって非常に大きな意味を持っています。

例えば旅行だったら、地方の食材はいつでもお取り寄せすることができます。景勝地や観光スポットも単に見るだけだったら映像で間に合ってしまうかも知れません。それでも現地に足を運ぼうとするのは、そこにしかない特別な体験ができるから。それがなければ、人はわざわざ来てくれないということです。

▼選ばれる温浴施設とは

 温浴施設で言うと…

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