水風呂

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今日は 2022年7月4日です。

注目の業界ニュース

【老舗スパで“お背中流し”歴32年の女性「サウナ好きの人は気持ちよくなる努力を」】
https://www.news-postseven.com/archives/20220703_1768821.html?DETAIL
楽天地の「お背中流し」に限らず、「ここでしか味わえない!」という他店では経験できないサービスを見つけると、ついつい足を運びたくなってしまいますよね。

夏の不感温度浴と水風呂化

 「1立米の水の温度を1度上昇させるのに必要なエネルギーコストはおよそ8円」と書いたのは、2020年2月21日のメルマガ記事でした。

それから2年ちょっとの月日が経ちましたが、エネルギーコストは急上昇。A重油価格で言えば、1リットルあたり80円くらいだったのが今は120円を超え、1.5倍以上の値上がりです。

冒頭の「1立米の水を1度昇温するのに8円」という目安は、重油、灯油、ガスなどの各種燃料や地域の相場、設備による燃費効率などの違いを無視して乱暴に均した目安ですが、これも今なら12円、場合によってはもっと高くなっているということです。

今後もおそらくエネルギーコストはさらに上昇していくことが不可避な国際情勢ですが、設備的な対策は時間もコストもかかりますので、燃料を多く使う温浴施設としては非常に厳しい事態が続くことになります。

こうなると高温の源泉を持つ施設がうらやましく感じます。

あるスーパー銭湯では、冷鉱泉を温めて露天風呂で提供しているのですが、この夏は体温に近い36度くらいの不感温度(ぬる湯)にするとのこと。

不感温浴は身体に負担が少なく、夏バテで疲れた心身を癒すことで人気がありますが、省エネ的にも意味があります。

そのスーパー銭湯の天然温泉浴槽は男女合わせて35tを濾過循環して温度維持しつつ、毎日換水しています。いつものように毎朝源泉温度17度を42度にすると25度昇温のところ、ぬる湯36度なら19度の昇温ですから、試算してみると
・通常:35t×25度昇温×12円×30日=315,000円
・不感:35t×19度昇温×12円×30日=239,400円
ということで、最初の昇温だけで月額75,600円の差となるのです。

さらに営業時間中には…

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