夜の音楽フェスで観客が盛り上がるライブ会場の様子

先日、オアシスの日本公演が大きな話題となりました。
メディアの煽りもあって、チケットは即完売。しかし、そんな様子を見て、私はちょっとした違和感を感じていました。

90年代後半、日本でもブームになったブリットポップ(イギリスのロックバンドのムーブメント)の中心にいたこのバンドについて、私が熱くなることはありませんでしたが、レコード会社で働いていたので、当時のマーケットがどんな状況だったかは理解しているつもりです。

確かにすごい人気で、抜けた存在でした。2009年に兄弟げんかで解散してしまった時も、人気が落ちていたわけではありません。
なので、40~50代の元ファンが今回の来日に飛びつくのは予想できたし、テレビやラジオ等のオールドメディアが取り上げるのも、納得して受け入れていました。

ところがある時、支援先の温浴施設の大学生アルバイトから「オアシスを見に行く」しかも「75000円の席を取った」と聞き、驚きました。
彼のお父さんも昔聴いていたようですが、あくまで自分が主体的にハマってしまったのだそうです。まあ、好きになるのは良いとして、75000円のチケットを買うものかと…かなりの衝撃を受けました。

というのも、現代の若者は我々の世代よりも音楽にお金をかけない、と決めつけていたからです。

その後、公演が終わり、会場では20~30代の参加者がかなりいたと伝え聞きました。どういうことなのか…。

オアシスはメロディがキャッチーだし、バンドサウンドはスタンダードだし、幅広い世代に受け入れられやすいのは分かります。
しかし、今回の状況はそれだけでは説明がつきません。

バンドの人気がじわじわ広まったというより…


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