ヨーロッパサウナ紀行(9) ロッカー運用は世界共通の悩み

「アクトパスクラブ」会員の皆様、

今日は 2023年7月5日です。

ヨーロッパサウナ紀行(9) ロッカー運用は世界共通の悩み

 今回、フィンランド、チェコ、エストニアと3つの国を巡りましたが、新しめの施設のロッカーキーはICキーバンド方式、古めの施設は銭湯のように鍵をつけっぱなしで空いているロッカーを自分で選んで使う方式か、そもそもロッカーも鍵もないところもありました。

日本のようにフロントスタッフが受付時にロッカー番号付のキーバンドを選んでお客様に渡すというオペレーションにしている施設は皆無でした。

フロントがロッカー番号を決める方式は「日本式」と言えるのかもしれません。帰りにフロントでキーを回収し、次のお客様が使う前に、いったんそのロッカーを点検・清掃できるというメリットがあります。

お風呂上がりのお客さまは気持ち良くなっているせいか意外と忘れ物が多く、ロッカー内に私物を残して帰ってしまうことがよくあります。

都度ロッカーの点検を行うことでスタッフが発見できますし、水濡れや汚れ等があった際も清掃することができます。

この方式は、前の人の痕跡で不快な思いをさせることがない、非常に丁寧なやり方と言えます。

しかし、回収したロッカーキーをすぐに使えないことで、混雑時にロッカー回転が遅くなってしまうというデメリットがあります。また、都度脱衣室に行って扉を開け、点検清掃を行うスタッフの作業負担も小さくはありません。

また、どの番号のロッカーキーを渡すのかはフロントスタッフにお任せのため、たまたま隣のロッカーの人と同時使用になってしまった時などは「こんな番号の鍵を渡すなんて気が利かない!」と不満を与えることにもなります。

フロントスタッフがうっかり短時間に連続して隣り合わせのロッカーの鍵を渡してしまうと、クレームになってしまうこともあります。

一方、空いているロッカーをお客様が自分で選ぶ方式なら、空けばすぐ次の人が使えるため回転は良いですし、隣り合わせ問題はよほどの混雑時以外は避けられます。

上段下段やロッカーサイズなどの違いがある場合は好みのロッカーを選択できます。

忘れ物や前の人の使用痕跡も、空けてみて何かあったら他のロッカーを選べば良いだけのことなので、そこまで不快な問題とはなりません。

つまり、フロントがロッカー番号を決める日本式は丁寧ではあるのですが、ヨーロッパのように…

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