大きな木

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今日は 2022年3月4日です。

経営者の資質

 親に甘えて学生時代をいささか楽しみ過ぎたので、社会に出るのが少し遅かったのですが、それでも経営コンサルタントを仕事にするようになって30年以上の月日が経ちました。

その間に出会った経営者はどれほどの人数になるのか、温浴事業関係の経営者だけでも何百人もの人と会っています。

中小企業の経営者というのは個性的な人物が多いのですが、総じて言えるのは頭が良くてエネルギッシュ、そしてポジティブな人たちだということです。

真面目に勤めていれば給料がもらえる勤め人と違って、経営には多くのリスクが伴います。どこにも答えが書いていないようなことでも決断しなければならない事が続く日々。決断から逃げてしまえば、世間の荒波に翻弄され、時代に取り残されるだけ。頭が良くてエネルギッシュでポジティブでないと乗り切れないのが経営者という仕事なのです。

そういう人たちの相談相手となり、ストレスの一部を受け止めるのがコンサルタントですから、これも疲れる仕事です。

顧問先企業の会議に向かう時は、その企業が直面している障害や問題解決の困難さを考えるだけで足取りが重くなり、私自身も強いストレスを感じています。

交感神経優位となり、アドレナリンが分泌され、心拍上昇、血管収縮、血圧上昇。

身体に悪い仕事です。

この仕事を続けていたら長生きはできそうにないと思っていました。

ところが数年前からでしょうか、なぜか以前ほど仕事のストレスを感じなくなっています。お付き合いする温浴事業経営者の方々が、なぜか皆様素晴らしい人間性の方ばかりになってきたのです。

今感じている経営者の特性は、上記の
1.頭がよい
2.エネルギッシュ
3.ポジティブ

という要素に加えて、
4.発想が柔軟
5.人のせいにしない
6.争わない

となっているように感じます。

昨今は近未来すら見通せない激動の時代ですから、前例や過去の体験にとらわれることなく臨機応変に対処する柔らかい頭が必要です。

誰が悪いということなく、物事が思い通りにいかないことは多々あります。常に犯人探しをして誰かを悪者にしないと収まらない企業体質では、皆が失敗を恐れて消極的になってしまうのです。経営者自身がリスクを受け止め全責任をとる姿勢を示すことで組織全体が前向きになれるのです。

そして、たとえ迷惑を被ったり気分を害するようなことをされても、決してその相手と争わない。静かに距離をおくことはあっても敵を作らず、仲間を増やしていく。

そんな素晴らしい人間性の経営者が…

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