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今日は 2022年5月14日です。

注目の業界ニュース

【外国人観光客の受け入れ 早期再開を国に要望 観光業界】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220512/k10013623131000.html

円安がチャンス、というのは日本を安売りするようで面白くない気もしますが、コロナ禍と物価上昇の中、観光マーケットの回復は数少ない期待と言えます。引き続き注目です。

現場が大事

 新卒で最初に入った会社はレコード会社でした。半年の研修の後、仙台の営業所に配属になりました。

業界内では大手の会社で、カタログ数は圧倒的に多いのですが、目立ったヒットがなく、いつも苦労していたのが当時の思い出です。

しかもかなり昭和な社風…今なら完全にブラックな勤務環境でしたが、この会社の新入社員のルールで、今でも良かったな、と思えることが一つあります。

それは、入社したら全員営業をやる、ということです。制作志望者も宣伝志望者も全員です。

私は洋画のビデオ制作という変わった部門を希望していましたが、洩れずに営業の現場に飛び込みました(放り込まれました)。

営業で扱うジャンルは多岐に渡ります。J-POP、演歌、洋楽、クラシック、ジャズ、ワールド、子供向け、純邦楽や落語のCDなんかも売りました。

上述の通り、ヒットがなかなか出ないので、現場は大変でした。販売予算を達成するために営業マンに求められたのは、メディアに頼らず、レコード店の店頭で工夫して商品を売ることです。

売上高のメインは新譜(新作)ですが、それで予算に足りないと手を付けるのは旧譜(カタログ)です。

豊富なカタログを駆使して、ジャンルで企画を組んだり、ベスト盤セール、他社の新譜にぶら下がってキャンペーンを組んだり…時には自分で特典を手作りして付けたり、手を変え品を変え色々やりました。

たまには皆さんの目につくような新譜のヒットもあったのですが、その時自分が何をやっていたのか、実はあまり印象に残っていません。

それよりも数字の少ない新譜や旧譜について、レコード店の店長や現場の方々と、アイデアを出し合い、あーでもないこーでもない、とやり取りしたことの方が鮮明に記憶に残っています。

ある時、ショッピングセンターに入った新星堂で、NHK教育テレビの子供番組のビデオを商材にキャンペーンをやることになりました。オーダーをもらう代わりにテレビデオ(覚えてます?)を提供して、店頭で映像を流して売る企画。

やわらかいマットを敷いて、子供たちはビデオを座ってみることができます。そばにはクッションを置いてお母さんが座れるようにしました(まだ"キッズスペース"が当たり前になかった時代です)。

ところが人気の番組のはずなのに集客がうまくいかない。お店の方に聞くと、子供が見たがってもお母さんが手を引いて行ってしまうらしい。ならばお母さんを押さえようという話になり「ママの休憩スペース」という看板を立てたところ利用者が増え、売り上げが伸びました。

この時は嬉しかったです。最終的に営業所を上げてこの販促に取り組むことになり、そこそこの売上高になりましたし、何より、この新星堂の店長・スタッフとの信頼が深まり、継続的に有意義な商談ができるようになりました。

こういった経験の積み重ねが、その後、現場を離れ、マーケティングや制作の仕事をした際に、非常に役立ったと思っています。お客様の顔、購入する際の環境などが想像できないと販促のプランも思いつきません。J-POPでも演歌でも一緒です。

音楽ソフトの仕事をしている間は、常にレコード店に足を運び、現場の方と話をするようにしていました。

 最近は、アクトパスで温浴施設のWEB販促手法について研究しています。

成果を上げるための仮説はたくさんありますが、現場で実際にやってみないと、それぞれのアイデアやかけた手間に対してどれだけの成果が上げられるのかは分かりません。

そのため、いくつかの施設や別の業種の店舗にもご協力をお願いして、効果を検証させていただいています。

支配人自らが…

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