スモークサウナのストーブとサウナストーン

「アクトパスクラブ」会員の皆様、

今日は 2023年6月26日です。

ヨーロッパサウナ紀行(5) カリフォルニアロール

 このシリーズ(4)で、フィンランドのサウナと日本のサウナはそもそもの出発点が違い、熱を伝えるための設計思想が根本的に違う、ということを書きました。

フィンランドではサウナ室の温度が何度であるかということはそれほど重要ではなく、サウナストーンと部屋全体にしっかり蓄熱を行い、あとはロウリュで自分の好きなように体感温度を調整しています。

その顕著な例が伝統的なスモークサウナです。

サウナを利用する前の準備としてサウナ室で火を焚いてサウナストーンや部屋全体を充分に加熱し、その灰や煙を除いてからサウナに入ります。大量の石積みがあるサウナでは、蓄えた熱だけで1日中入浴ができるのです。

今回ツアーに同行してくれた、こばやしあやなさんは、それを「1回焚き」のサウナと言っていました。

フィンランド中央スオミ県南部のヤムサにあるSauna Villageで、「1回焚き」サウナを実際に体験できました。
https://goo.gl/maps/hXttarUQzoUfmSSS9

火を焚いた直後の灼熱状態から、徐々に石の蓄熱が失われていく過程での体感温度や水蒸気の質の変化も、人の一生になぞらえてそのプロセスを味わうそうです。

フィンランド人にとっては、そのようなサウナが原点ですから…

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