青函連絡船

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今日は 2022年2月9日です。

違いと長所

 交通手段が発達し、自由に都市間の往き来ができるようになった現代。

交通だけでなく、テレビやラジオ、そしてインターネットによって誰もがどこにいても同じ情報を手にすることができるようになっているのに、方言を始めとする地域性が各地に色濃く残っているのは、不思議な気もします。

以前、山形県庄内地方のサウナ文化が独特であることをお伝えしましたが、先日行った青森も独特でした。

山脈や湾に囲まれた閉鎖的な地形である青森市は、日本の中でも温泉に恵まれた地域のひとつで、外湯文化が浸透しています。

温浴施設は生活に密着し、ほとんどの施設が450円以下の銭湯料金で営業しています。

その温浴施設のサウナには、ほとんどマットが敷かれていないこと。

洗い場の床に座ったり、浴室内で寝ころぶ人が多いこと。

なぜか皆さんごしごしと力を入れて身体を擦り洗いしていること…。

全国の温浴施設を見比べていると、それぞれの地域の特徴がよくわかり、実に面白いのです。

ふと思うのは、「この地域の温浴施設の経営者や運営に携わる人たちは、違いをどこまで認識しているのだろうか?」ということ。

全国の多くの温浴施設を見比べていれば違いがあることにすぐ気づきますが、自店や近隣施設しか見ていないと気づけないかも知れません。

「長所伸展法」を繰り返しお伝えしていますが、長所や短所というのは客観的な評価であり、元は単なる違いです。違いを磨き上げることで長所になるのです。

この違いをどうアレンジしたら魅力に変わるのか。この違いを喜んでくれるのはどんな人たちなのか。そういった発想の元となるのは違いの発見です。

ある地方では、どの温浴施設もなぜか浴室前に給水機を設置せず、その代わりにタンクに紙コップで提供しています。それが当たり前のようになっています。

水道直結式の冷水機は、購入して設置工事をすれば10万円以上かかります。

タンク式の場合、初期購入費用は少なくて済みますが、スタッフが一日に何度か水を補充、紙コップ代、そのゴミの処理などを考えると人件費と消耗品で…

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