温浴ビジネスの近未来予測2023というスライドを背景にセミナーで講演する男性の様子。

「最近AIの進化がすごいんですよ」と初めて教えてくれたのは、2023年春のテルマエJAPAN展示会で、出展者仲間の株式会社秀建のIさんでした。

当時はまだ世間にコロナ禍の影響が色濃く残っていて、未来の展望を思い描きにくい時期でしたので、どうすごいのか、あまり深く考えずにいたのですが、それからわずか3年の間にAIは急激な進化を遂げ、怒涛のように私たちの社会を変えつつあります。

他業界に比べるとDXが遅れていると言われていた温浴業界でも、情報収集や文章生成、画像生成などにAIを活用するようになった現場が急速に増えているのを実感しています。

専門家の間では、AIが人類全体の知性を超える「シンギュラリティ(技術的特異点)」が2030年前後にも訪れるのではないかと言われています。早ければあと数年のうちに、私たちの社会は想像を超えるような超デジタル社会へと突入していくのかも知れません。では、このような大転換期において、私たち温浴ビジネスに携わる者はどのようなビジョンを持って臨むべきなのでしょうか。

私は時々、温浴経営における一つの指針として「表のハイコスト・裏のローコスト」という言葉を使います。

お客様に見える部分、つまりサービスや空間のクオリティには徹底的にコストと手間暇をかけ、逆にお客様に見えないバックヤードの業務は徹底的に合理化し、ローコストに経営すべし、という考え方です。
お客様が感動し、リピートしてくださる理由は常に表にあり、裏の無駄を省くからこそ、表に原資を集中できるという経営のメリハリを表現しています。

この考え方を、これからのAI・超デジタル時代に置き換えるならば、「表のアナログ化・裏のデジタル化」ということになります。

表のアナログとは…

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