最近、弊社に寄せられるご相談の内容を振り返ると、ある種の危機感を抱かずにはいられません。それは、サウナ施設の事業再生や運営権の譲渡、いわゆるM&Aに関する案件が急速に増えていることです。
サウナブームの熱狂の中で次々と誕生した施設が、今まさに大きな曲がり角に立たされています。
そうしたご相談を詳しく伺っていくと、非常に高い確率で共通するキーワードが浮上します。それが「事業再構築補助金」です。
もちろん、補助金そのものが悪いわけではありません。本来は、事業をより良くし、新たな挑戦を後押しするための公的な支援です。しかし、それがなぜ皮肉にも経営不振の一因になってしまうのか。ここには、温浴事業というハードとソフトが密接に絡み合うビジネスにおける、落とし穴が潜んでいます。
まず考えなければならないのは、補助金という仕組みが持つ「判断を狂わせる副作用」です。補助金は投資額の一定割合を国が賄ってくれるという、一見すると非常にありがたい制度です。しかし、これがあることによって、本来であれば経営者が最も慎重に見極めるべき…
業界関連トピック
【移動式ミストサウナ「NUKUMARU」が介護入浴支援で実証成果】
https://fukushishimbun.com/series05/45281
静岡県裾野市社会福祉協議会がトヨタ自動車と今年2月に実施した移動式ミストサウナ「NUKUMARU(ヌクマル)」の実証実験結果を発表。ハイエースを改装した車内で35〜45度のミストサウナを提供するもので、体験者の95%が「満足」と回答。従来の訪問入浴介護と比較して人員・時間を大幅に削減できた結果となっています。入浴と福祉を掛け合わせた「施設外での入浴体験提供」という事業可能性を示す事例として注目です。






