新緑が目に眩しい季節となりました。カレンダーに目をやれば、いよいよゴールデンウィークが目前に迫っています。観光・レジャー業界に携わる皆様にとっては、まさに「決戦の時」とも言える慌ただしい日々を過ごされているのではないでしょうか。
この週末、私はあるクライアント企業様が新しく開業した温浴施設の「初の週末」に立ち会うため、様子見を兼ねたお手伝いに行ってまいりました。
その施設は、諸事情により開店準備が当初の予定通りには進んでいませんでした。プレオープン、グランドオープンを経ても、ハード面・ソフト面の両方で、細かな「至らない部分」が散見される状態。現場には、どこかピリピリとした緊張感と、申し訳なさが入り混じった空気が漂っていました。
目前には、年間最大のかき入れ時であるGWが控えています。通常であれば、「万全の体制で臨み、最高の顧客体験を提供してロケットスタートを切る」のが定石です。現場の状況を鑑みた結果、私は今回、ある提案をしました。
「無理にアクセルを踏まず、まずは安全に運営することを第一優先にしましょう」
スロースタート。それは、かつての私であれば、決してしなかった判断です。
若い頃の私は、いわゆる「セオリー」に忠実でした。
「新規オープンは、施設の長い生涯において、最も低コストで最大の注目を集められる唯一無二のチャンスである。ここで強烈なインパクトを残し、『あそこは良い』という評判を確立しなければ、後の集客コストは数倍に跳ね上がる。低空飛行で始まった施設を、後から上昇気流に乗せるのは至難の業だ」
そう信じて疑わず、準備が整わない中でのオープンは、コンサルタントとしての「敗北」や「失敗」であるとさえ考えていたのです。
しかし、その後数多くの現場に立ち、波瀾万丈な経営のドラマを目の当たりにする中で…
業界関連トピック
【銀山温泉のマイカー規制実証実験、「一定の効果あり」と尾花沢市が発表】
https://www.sakuranbo.co.jp/news/2026/04/26/2026042600000002.html
山形県の銀山温泉で昨秋から今冬にかけて計49日間行ったオーバーツーリズム対策の実証実験について、市が「一定の効果があった」と発表。日帰り客のマイカー乗り入れ規制と、シャトルバスの20分間隔での定期運行を柱とし、路上駐車や立ち往生といった車両トラブルの減少を確認しており、利用者アンケートでも約93%が入場制限を「積極的に容認」など前向きな回答。温泉地における体験の質を下げない混雑緩和の一例です。






