
前回、第2762号「サウナ室は最高のトークステージだ(1)」では、サウナ室で思いきり話せるのは、熱波師やアウフギーサーだけに与えられた特権であることをお伝えしました。
今回はその続きとして、サウナ室が、実は販促やコミュニケーションの最前線になりうる場所だという話をしたいと思います。
入館から退館まで、お客様との接点が限られる温浴施設において、熱波中のサウナ室はとても貴重なコミュニケーション空間です。
しかもそのタイミングは、汗をかいて、のどが渇いて、ちょうど飲み物や食べ物が欲しくなる絶妙な状態。
たとえば私自身、学生時代に初めて新橋ASTILの熱波イベントに参加したとき、大森熱狼さんがこう言っていたのをよく覚えています。
「何が楽しみって言ったら、熱波のあとのビールでしょ!」
たったそれだけのひと言でしたが、妙に楽しそうで美味しそうで、その日、私は温浴施設でのビールデビューを果たしました。あのひと言がなければ、水で済ませていたはずです。
そんな体験があるので、私も熱波中には必ず飲食の案内を入れるようにしています。
とくにビールやかき氷のような、「今すぐ欲しい」と感じてもらいやすいアイテムは、ダイレクトに響きます。
もちろん、販促の内容は飲食に限りません。
たとえば、マッサージの空き状況や今月の注目イベント、LINE登録キャンペーン、クーポンのご案内なども、話し方ひとつでしっかり伝わります。
サウナ室という空間は、外の雑音が遮断され、目を閉じて耳を澄ませている人も多い環境。
話す側としては、「届いている感覚」がものすごく強く、逆に緊張することもあるほどですが、だからこそ伝えがいのある場所だと感じています。
さらに反応がいいのが…
注目の業界ニュース
【酷暑で需要増!あずきバーが3年連続最高記録へ】
https://nikkan-spa.jp/2104761
井村屋のロングセラー商品「あずきバー」が、2024年度に過去最高の3億2900万本を販売し、3年連続の記録更新が目前となっています。背景には、過去最高を記録した気温や、34度を超える酷暑で氷菓の需要が高まる傾向があるそうです。
冷菓市場全体でも前年比6.1%の売上増と活況で、井村屋だけでなく森永やグリコも好調とのことです。