何が温浴施設の成否を決めるのか(1)

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ライオンのたてがみ、クジャクの羽、カブトムシの角…。生き物の世界では、着飾っているのは圧倒的にオスの方です。

その理由はおそらく自分の存在を目立たせたり、立派に見せたり、時にはライバルと戦う武器にすることで、メスに選ばれるチャンスが増えるから。そういう形質を持った個体が生き残り、遺伝子を残してきた結果ということなのでしょう。

どうしてそんなことを考えているのかというと、ご支援中のある温浴施設が、昨今流行の温浴施設とあまりにも対極的な存在だからです。

その施設は昭和63年創業ですから、建物は築36年が経過、設備や内装にも昭和の面影が色濃く残る老舗です。

2022年に浴室リニューアル計画を機にアクトパスクラブにご入会いただき、サポートを開始したところ、業績は改装前の5倍に急増、今期も前年比120%ペースで売上を伸ばし続けています。改善余地はまだまだ山のように残っていますので、きっと今後もさらに業績を伸ばしていくでしょう。

今月のお打ち合わせでその施設にお邪魔した際に、少し距離が離れた隣町に最近オープンした公共温浴施設を視察しました。

その施設は有名建築家による素晴らしくカッコ良いデザインで、サウナなどの浴室設備も最新型でとても充実しています。

しかし…

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単に入浴するだけの場所ではなく、常連のお子さんの自由研究をロビーに展示するなど、老若男女が楽しめる空間づくりに工夫を凝らされています。