「アクトパスクラブ」会員の皆様、
今日は 2023年2月21日です
注目の業界ニュース
【(JAL)サウナ混雑状況をセンサーで把握】
https://www.aviationwire.jp/archives/271119
日本航空とアクティアは、サウナ室内の混雑状況などを高精度センサー技術で把握する技術を共同開発したと発表。
管理者、利用者がリアルタイムで利用状況を一人単位で確認でき、日・週単位での集計も可能とのことです。
地域による温浴マーケットの違い
先日の記事で「気候が温暖な地域では温浴の需要が少ないのではないか?」と質問される話を書きましたが、その続きを考えていて、ふと、「温浴マーケットの全国平均と各地域では実際にどのくらいの違いがあるのだろう?」ということが気になりました。
温浴マーケットボリュームだけでなく質的な部分でも、地域によってマーケット特性に違いがあるのは間違いないのですが、弊社では市場分析や売上予測を行う際に、基本的には全国平均値を指標として使っています。
なぜ地域性を考慮しないのかというと、現時点での地域性には、それほど大きな意味がないと考えているからです。
温浴施設の活動が活発な地域ではマーケットが活性化し、そうでない地域のマーケットは不活発。したがって現時点で顕在化しているマーケットは本来のポテンシャルの一部に過ぎないということです。
地域によって、経済や所得、気候、源泉数、生活習慣などに様々な違いはあれど、同じ日本人ですから、良い風呂があれば行くようになるはず。だとしたら、未来の商売を考える上で現時点の地域データだけで判断することはできず、たとえ今は地域の温浴マーケットが不活発であっても、いずれ全国平均以上に活性化する可能性もあると考える方が自然です。
これは地域によって温浴施設の内容に独特なクセがあることからも言えると思います。設備面から運営面まで、ひとつの施設がインパクトのある取り組みを始めると周辺施設に波及し、地域性が生じます。
九州の家族風呂、愛媛の歩行浴、関西のサウナパンツ、山形のサウナ汗拭きタオル、青森のトド寝…。温浴マーケットを民俗学的アプローチから研究してみると実に面白いのではないかと思っています。
それを確かめるために、実際の地域格差はどのようなものか、数値的に分析してみることにしました。
例えば、日本の最北端の北海道、首都である東京都、日本の真ん中と言われる長野県、そして最南端の沖縄県で、地域によって温浴マーケットにどれくらいの違いがあるのでしょうか。
といっても、そのような目的に適うような便利な統計は存在していないので、人口統計、家計調査年報、衛生行政報告例、サウナイキタイ、ニフティ温泉を駆使して分析するしか…
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