「アクトパスクラブ」会員の皆様、
今日は 2023年1月5日です。
注目の業界ニュース
【2023年の旅行トレンドは「ウェルネストラベル」】
https://www.travelvoice.jp/20230102-152460
日本を含む18カ国・地域の2万4000名を対象に実施した「2023年の旅行に関する国際意識調査」をもとに、2023年旅行・ホテルのトレンド予測を発表。心と身体を癒すウェルネストラベルが注目されるのはコロナ禍からの反動なのでしょうか。逆風が追い風に変わるのかも知れません。
2023年温浴ビジネスの展望(2)
前回に引き続き、2023年の温浴ビジネスについて、いま感じていることをまとめてお伝えいたします。
4.飲食再構築
昨年末、このメルマガ発刊2000号突破を記念して、特集レポート「飲食の反転攻勢」をまとめました。これから最終段階の編集・校正を行い、1月中旬にはご希望の皆さまのお手元にお届けできるようになると思います。
コロナ禍で、入浴料売上以上に大きなダメージを受けたのが飲食部門ですが、従来のやり方を一度リセットして、アフターコロナにおける飲食のあり方を再構築するチャンスでもあると思っています。
単一の目的にしか対応できないビジネスは脆いものです。ちょっと風向きが変わっただけでうまくいかなくなってしまう可能性が高いのです。
その点、飲食は温浴と組み合わせるサービスとしては最も相性が良い業種ですから、ぜひ上手に組み合わせて、今後の皆様の温浴ビジネスをより強靭で独自性のあるものにしていただきたいと思います。
そのために、私どものレポートがお役に立てればと願っています。
5.WEB集客の強化
どんなに立派な装置を持っていても、それを運営するスタッフの力がなければ威力を発揮することができないのと同じように、施設の魅力を知ってもらう方法を持ち合わせていなければ、集客がままなりません。
今は施設の魅力を知らしめる手段としては、業態や立地条件にもよりますが、概ね8割がたWEBに頼る時代と言って良いでしょう。この点も、戦略があり、やるべきこと(公式サイト、MEO、SNSの運用強化)が明確になっていても、そこに取り組む人手とスキルが足りなければ動かすことができません。人材確保の問題とも共通しています。
WEB販促に関して、温浴業界は他業界と比べ大きく遅れをとってしまったと思いますが、この遅れを取り戻すべく、WEB販促への取り組みを強化していくことが急務です。
その点でもどかしく感じることが多かった2022年でしたので、弊社にとってもWEB販促のサポート体制を強化することを2023年の重要課題と位置づけています。
ノウハウやスキルという点では難しく感じる部分がありますが、そこをクリアすれば設備投資や運営改善以上に即効性が期待できる分野ですので、頑張ります。
6.日本人の健康度を高める可能性
新聞記事等で「超過死亡」という文字を目にする機会が増えてきました。人口ボリュームに対して毎月一定割合の人が亡くなっていくのは自然の摂理ですが、その数が一時的に増加し、本来想定される割合の死亡者数を超過していることを言っているのですが、2021年春くらいから日本の超過死亡数が明らかに増えていることを度々指摘してきました。
人口動態統計の発表が2ヶ月後なので、2022年1月から10月までの平均値で比較すると、2015年から2020年までの1月から10月死亡者数の平均は111,385人。それに対して2022年の1月から10月までの平均は128,931人。伸び率では116%、人数で言うと月に平均17,543人もの人が通常よりも多く亡くなってしまっているのです。
同じ2022年1月から10月の期間にコロナ感染症による死亡者は月平均2,827人(厚生労働省「データからわかる─新型コロナウイルス感染症情報―」 https://covid19.mhlw.go.jp/ )ですから、テレビで連日報道されているようなコロナ感染症によるものではなく、それ以外の原因で亡くなってしまう人が急増しているということです。
なぜかこれまであまり指摘されてこなかった問題ですが、この事実が徐々に取り上げられるようになってきており、あらためて現在の日本人の健康度や生活習慣を見直す機運が高まってくるだろうと考えられます。
私はこの問題と、温浴施設の年配客を中心とした集客が減少していることは無関係ではないと思っています。
と言っても「温浴施設を利用しないと寿命が縮む」などといった短絡的な話ではなくて…
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