青い湯の張られた浴槽の縁に置かれた黄色いアヒルのおもちゃ

te最近、風呂キャンセル界隈という言葉をよく見かけるようになりました。すでに一般化したワードですが、若者の入浴行動を取材した記事を見つけました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f2235fd4045055cc6f4916820861c22297090b5?page=2

内容は、「自宅のお風呂はつい後回しにするのに、サウナには積極的に行く」という行動ギャップについてです。

26歳の女性はこう話しています。
「帰宅後の入浴は、やることが多すぎてしんどい。メイク落としからスキンケアまで全部やると1時間近くかかる。疲れた日はついキャンセルしてしまう。」

一方で27歳男性は、こう語ります。
「家ではシャワーで済ませることが多い。でも休日はサウナに行く。家風呂はただの作業だけど、サウナはととのうという目的があるから時間を使う気になれる。」

私の同世代の友人たちからも、本当に同じ声をよく聞きます。
平日は最低限にしつつ、休日はサウナへ向かう。この背景には、一言で次の価値観があるように思います。

「意味の薄い行動には、時間も気力も使いたくない。」

家風呂は「体を清潔にするだけ」で、そこに強い見返りは感じにくい。
疲れた夜に1時間かけるほどの心理的リターンが弱い。

一方でサウナは、サウナ室→水風呂→外気浴という流れそのものが「体験」になり、短時間で確実に気持ちを切り替えてくれる。

「行けば必ず何かが返ってくる」その即時的なリターンが、強い動機になっているのだと思います。

つまり、風呂キャンセルとサウナ人気は矛盾ではなく、同じ価値観の延長線上にあるということです。

では、この志向に対して温浴施設はどう応えるべきか。

まず大切なのは…


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