yellow and black vinyl disc record

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今日は 2022年6月8日です。

注目の業界ニュース


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現場の裁量

 本屋さんやスーパー、こだわった商品を売る店で当たり前に見かける手書きポップのコメント。

仕入れ担当や売り場担当者が、推しの商品にコメントを添えて行う販促活動です。

誰が最初に始めたかは分かりませんが、業界を上げて取り組んでいたという意味では、おそらくCDショップ業界が先進的で、その代表格の一つがタワーレコードでした。

一番絶好調だった時代は、90年代中旬〜00年代前半。現在とは比較にならないくらいヒット作が連発していましたが、一方でマニアックな商品も良く売れていました。

現場のバイヤーの腕の見せ所はこのマニアックな方。店の一角に自分のコーナーを設け、これぞという商品を仕入れて、思いの詰まったコメントカードやPOPでユーザーへダイレクトにアピールします。

各店舗、各ジャンルにそんなコーナーが必ずあって、各バイヤーの色んな個性が表現されていました。
そしてそれが、テレビ・ラジオのヒットチャートとはひと味違うCDショップならではの魅力となり、店は活気に溢れていました。

その頃、外国のミュージシャンが来日すると、まず渋谷のタワーレコードに連れて行きました。

彼らに必ず言われたのは、日本のCDショップは世界一!それを聞いて同じ日本人として誇らしく思ったものです。

その後、色んな要因によりタワーレコードも経営が厳しくなっていったことは周知の通りですが、店が活気を失っていった経緯は皆さんあまりご存知ないでしょう。

そのきっかけは、現場の裁量を減らしたことにあると私は思っています。

世界一と言われた店は人材に支えられていました。
売場を作っていたスタッフは、責任を与えられることで、良く勉強し、お客様のこともよく見て、マーケティング能力を磨いていました。

しかし、経営判断で、在庫をコンビニのように回転率重視で管理するようになってから、現場の感性や肌感覚のマーケティングを認めない風潮になっていきました。

結果個性は失われ、画一的な店造りが進みました。
一見した華やかさは同じでも商品展開が大きく変わっていったのです。

その状況に嫌気がさして辞めてしまった人間は少なくありません。

非常に残念な話でした。しかし…実は、当時の優秀なバイヤーたちは転職先でも活躍しています…

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