オフィスで電話対応をしながらパソコンを操作する女性スタッフ

前回のメルマガ第2686号(2025年4月15日配信)から数日を経て、ようやく条件に合うキャンプ場が見つかり、予約の電話を入れました。

受付の女性の対応はとても親切で、予約にまつわる情報をひとつひとつ丁寧に案内してくれました。この時点で私の選択に間違いはなさそうに感じました。

テントサイトは選ぶことができ、ホームページで見取り図を見ながら説明を受けた後、オススメされたのは比較的狭いサイトが並ぶエリアでした。

狭いと言っても、うちのテントの大きさなら問題なさそうだし、炊事場やトイレまでの距離は近すぎず遠すぎず。良さそうなのでそこでお願いすることにしました。

すると、「両隣が空いてるところにしますね。ただ、これから予約がたくさん入ったら、隣を使うかもしれないので、そのときはごめんなさいね。」と言われました。

この話は脱衣ロッカーと同じだな、と思いつつ、ふと、温浴施設のこうした気遣いはお客様にちゃんと伝わっているのだろうか?という思いがよぎりました。

メルマガ第2668号「清潔さ」はアピールできる」(2025年3月25日配信)とも通じる話ですが、このさりげない気遣いは、一般のお客様には言葉がないと気づかれにくいものに思えます。

逆に気づかれそうなのは、ロッカーに余裕があるのに、同行者同士が隣り合わせにされた時。実際に使ってみて、不便さを感じるのは当然の流れと言えます。

もしも、ロッカーキーを渡す時に、キャンプ場の女性のような案内をしたらどうでしょうか?

ああ、そんな気遣いがあるのかとポジティブに受け取ってもらえるでしょうし、ロッカーが混み合った時に生まれるネガティブな感情も、いくらか抑えることができそうです。

「さりげない気遣い」は極めて日本的で、それをあえて言葉にするのは美徳に反する感じもします。

私自身も営業マン時代や写真スタジオのお客様に対して、そういった美徳を意識しながらさりげないサービスをしてきたつもりですが、今考えてみるとアピール下手だったようにも思えます。

「気遣い」に気づいてくれたお客様とは良好な信頼関係が築けますが、状況次第で気づかない方もいます。せっかくの取り組みに対する評価をお客様頼りにしすぎていたかもしれません。

キャンプ場の女性は、そんなことを気づかせてくれました。
ほんの一言加えることで、お客様にサービスの誠意を伝えることができるのです。

この出来事をメルマガに書いた理由は…


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