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JAPAN サウナ・スパ EXPO 2024ニュース

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10年はひと昔(2)

 先日のメルマガ第2341号「10年はひと昔(1)」(2024年2月5日配信)、HARVIA社内覧会の話の続きです。

宴もたけなわとなり帰路につく人もちらほら、会場が空いてきたところで展示されているサウナ関連機器をじっくり拝見させていただきました。

特に興味深かったのは、EOS社のMEGA HDという製品。出力72kW(普通の業務用サウナストーブの3~5倍)というモンスターサウナストーブです。

EOSというのはドイツのサウナメーカーですが、2020年にHARVIAグループ傘下となり、ハイグレードな業務用サウナ機器の分野を担っています。自動車メーカーに例えれば、HARVIAがトヨタだとしたらEOSはレクサスのラインナップといったところです。

そのEOSのMEGA HDをしげしげと眺めていたところ、近くにいた身体の大きなEOSのセールスディレクターAdrian Basil Guckelsberger氏が近づいてきて説明してくれました。

そして、サウナストーンをどけて、MEGA HDの内部構造を見せてくれました。

それを見た時、私はアッと声を上げました。

ヒーターから上がる熱気はサウナストーンに直接当たって石を熱するのですが、上からかかるロウリュの水が石で蒸発しきらずに流れ落ちても、途中でV字型の溝が受け止めて排水する構造。これは以前私が悶々と考えていた構造とまったく同じでした。

私の妄想と同じことを世界的なサウナメーカーが実際に製品化していた事実に興奮して、Guckelsberger氏に私が考えた別の構造についても力説してしまいました。

熱気は直接石に当たるが、水はストーブ内部まで流れ落ちない。これは電気式サウナストーブでロウリュをする上では必須条件なので、その構造を以前から何パターンも考えていました。

MEGA HDの内部構造は、図の構造Aと瓜二つでした。他にも構造B、Cなどを妄想していました。

いずれも、ストーブ本体の開発ではなく、既存の電気ストーブの上にかぶせて使うイメージです。

どうして畑違いの温浴経営コンサルタントがそのようなことを考えていたのかというと、かつて日本では水をかけても大丈夫な電気式サウナストーブが皆無だったのです。今でこそメーカー各社からロウリュ対応の電気ストーブが提供されるようになりましたが、それでもまだ普及しているのは水掛け不可のストーブが大多数です。

この技術的な問題がロウリュの普及、ひいては日本の温浴マーケットの発展を妨げている大きな要因であると思ったので、それを解決する方法を25年くらい前からずっと模索していたのです。

サウナストーブ本体の交換ではなく、後付けで既存サウナストーブの上にかぶせて使えるようになれば、温浴施設側の設備投資負担も少ないと考えたのですが、自分だけでは妄想から先に進めるための技術的なノウハウや時間的・資金的余力が足りず、気が付いたら25年も経ってしまったということです。

きっといつか誰かがやってくれるだろう、と期待していたのですが、なかなかそういうメーカーも人も現れず、悶々としていました。

すると、つい先日のことですが、ニコニコ温泉のマネージャー、サガラマサユキさんが、この問題に取り組んでいることをXに投稿しているのを見つけました。
https://twitter.com/sugma_org/status/1749674097066578110

それを読み、「おぉ、ついに同志が現れた!」と、嬉しくなりました。

しかし、投稿されていた試作品の写真は、ストーブ内部に水が流れ落ちることは防いでいるものの、熱気が直接サウナストーンにはあたらない構造のようです。これでは石が充分に蓄熱せず、良いロウリュを生み出すことはできないので、すぐ彼に構造Cのイメージを伝えました。

うまく改善できるかどうか分かりませんが、並外れた実行力がニコニコ温泉の社風ですから、やってくれるのではないかと期待しています。

サガラさんの投稿、そしてEOS社のMEGA HDと、この課題に関連する出来事が続いたのは偶然ではないような気がします。

「電気ストーブはロウリュ対応が当たり前でしょ? 水が掛けられない? 何それ?」という時代があっという間に到来するのかも知れません。
(望月 義尚)

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