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今日は 2022年2月3日です。
世界にひとつだけ(2)
「上から目線」という表現は私が若い頃はなかったように思います。
同じように、「マウントされる」という言葉も使われていませんでした。自分の方が相手より優位に立っていることを示そうとする行為のことですが、サルなどが下位の相手に馬乗りになるマウンティング行動から来ているのか、格闘技用語のマウントポジションから使われ出したのか、そのあたりのことはよく分かりません。
いずれも若い人を中心に、会話やSNSで日常的に使われる言葉となっています。
これは、多くの方が「嫌だな」と感じていたことが「上から目線」「マウント」と言語化されたことで、他者からの価値観の押し付けを受け付けない概念が広がったのだと感じています。
しかしコロナ禍によって、さまざまな価値観を認める流れが一歩後退してしまった気がします。
特に緊急事態宣言初期は、「自粛警察」という言葉も生まれ、必要以上に他者に自粛を求めたり、少しのルール違反も許さないという雰囲気でした。皆が息苦しさを感じつつも、安全な社会という大義の前には従わざるを得ない。
そんな時代だからこそ、思想も社会的地位も関係ない、スマホも持たない、ゆるくて優しい場所が求められるようになり、そこにちょうどサウナがあった、ということなのかも知れません。
サウナブームを牽引する「サウナイキタイ」は、それまでの情報サイトで当たり前のようになっていた口コミ投稿に評点をつける機能を排除し、「共有」とか「応援」といった言葉を多用していますが、その緩くて優しい考え方こそが、サウナイキタイを支持する人がこれだけ多くなった理由だと思っています。
一方、温泉界隈では…
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