パレート図と「7対3」の比率を示す赤い文字が重なったグラフ画像

今、あるサウナ施設の売却案件について、購入を検討する側からのご相談を受けています。

小規模施設ですが、かなりこだわった設備で、初期投資はそれなりにかかっているにも関わらず赤字続き、ついに事業継続を断念し売却先を探すということになったようです。

私自身はその施設を利用したことがなかったのですが、公式サイトを拝見するとかなり個性的な施設でした。設備だけでなく営業形態も独特で、創業オーナーの強いこだわりと意志が感じられます。

しかし、購入する側の立場からすると、あまりに独創的過ぎるため、経営再建ができるかどうか、セオリーでは判断が難しい案件なのです。

この後どうなっていくのかまだ分かりませんが、この施設の公式サイトを見ている時に、師・舩井幸雄の名言を思い出しました。

それは、「保守7割:革新3割」という言葉です。

分かりやすく言うと、「7割は現状を守って、3割は新しいことにチャレンジしなさい」ということなのですが、その表現方法で言うと、この施設は保守0割:革新10割という感じです。

そこまでセオリーを無視した斬新な計画だと、やってみなければどうなるか分からないものになってしまいます。

失敗しても痛くも痒くもないほどの資産家ならそれでも良いのかも知れませんが、本来事業とは成功を目指して取り組むのですから、ギャンブルになってはいけません

既成のセオリーやモデル事例をコピーしただけのプランではつまらないですが、店舗開発は「保守7割:革新3割」くらいの感覚で取り組むのが良いバランスなのかも知れません。

この考え方は、店舗開発だけではなく、経営の様々な局面に当てはめることができます。

例えば…


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【冷水風呂が細胞を守る?―アイスバスの健康効果に注目】
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カナダの研究チームが、14度の冷水風呂に1日1時間・7日間入ることで、細胞の「自食作用(オートファジー)」が活性化し、細胞保護効果が高まることを確認しました。
自食作用は、老化防止や病気予防に関与するとされ、寒冷刺激による健康効果が科学的に示された形です。ただし、研究対象は若年男性に限定されており、一般化には今後の調査が必要とのことです。

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