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水環境と温浴ビジネス(8)
【湯づかいの最適化】
このシリーズの前回記事【源泉かけ流しvs濾過循環】(2025年4月2日配信)で、
──経営判断に大きな影響を与えるコストの問題はさらに複雑です。
濾過循環=事業者の儲け主義という図式も、偏見に過ぎません。──
と書きました。
かつて一部の源泉かけ流し至上主義者やマスコミの間では「顧客満足度や安全衛生を犠牲にして、濾過循環でコストカットして儲けを追求している施設がある」かのような的外れな批判的論調があったのですが、実際にはそんなアホな話はありません。
源泉の湯量と温度、排水環境、浴槽の大きさや構造、入浴者数などによって水光熱費は複雑に変化しますので、濾過循環にすればコスト削減で儲かるといった単純な話ではないのです。
仮にいくつかの条件を設定して、源泉かけ流しと濾過循環のコストを比較してみましょう。
【1】理想形
まず、自家源泉が湧いているとして、分かりやすく、そのまま浴槽に注ぐことができる理想的な湯温43℃で毎分100Lとしましょう。
浴槽容量は男女6tずつ計12t。大きさのイメージとしては縦2m×横2.5m×深さ0.6mの浴槽が2つずつ、男女それぞれにあるということです。例えば田舎の小規模な温泉浴場といった感じでしょうか。
この浴槽に100L×60分=毎時6t湧いている源泉をそのまま入れると、計4つの浴槽の湯は1時間に半分入れ替わるということになります。
1浴槽あたり毎分25Lの新湯補給は、普通の水道の蛇口を全開にする以上の勢いでジャーッと出ている感じです。そのくらいの補給量があれば、おおむね浴槽の湯温と清潔さを保つことができます。
そして河川放流など、下水道以外に排水可能であれば、給排水にランニングコストはかかりません。ボイラーや濾過循環などの設備もほとんど要らなくなります。
これが、ランニングコストもイニシャルコストも悩む必要がない理想的な環境といえます。
【2】下水道料金
しかし、排水を下水道に流さなければならない地域の場合は…
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注目の業界ニュース
【廃業寸前から復活を遂げた銭湯たちの奮闘】
https://www.ktv.jp/news/articles/?id=18559
経営難により一度は廃業した老舗銭湯「寿楽温泉」が、偶然通りかかった医師夫婦の申し出により1000万円をかけて再建。地域医療との連携も生まれています。
また、朝日温泉では駄菓子販売や日替わり風呂、桶カーリングなどで集客を図り、地域の交流拠点として機能しているとのことです。
地域における温浴施設の役割、存在価値を再認識させられる記事です。