「社長の悩み在中」と印刷された封筒の宛名部分

先日、私宛に一通のDMが届きました。明らかにDMだと分かる郵便物は読まずに捨ててしまうことも多いのですが、封筒の表に「社長の悩み在中」と書かれていたので、一体どんな内容なんだろう…?と、思わず開封してしまいました。

内容はそれほど変わったものではなかったのですが、開封率を高めようとするそのひと工夫には感心しました。

経営者は、日々「悩み」との向き合い続けています。温浴施設の経営も例外ではありません。集客が伸び悩む、リピーターが定着しない、スタッフの教育が進まない、設備の修繕維持費が膨らむ……。大小さまざまな課題が、いつも経営者の頭を悩ませます。

ある温浴施設の経営者も、まさにそのひとりでした。老朽化が進んだ施設を大規模にリニューアルできる資金的余裕はなく、新しい温浴設備を導入するような派手な投資は到底できません。けれども現状のままではお客様はじわじわと減少し、やがて経営が立ち行かなくなるのは目に見えていました。

「お金をかけられないのなら、ソフト面で勝負するしかない」——そう腹をくくった経営者は、スタッフとともに知恵を絞りました。そこで始めたのが、サウナでの熱波サービスの強化です。単にうちわやタオルで熱風を送るだけではなく、アロマや音楽を工夫したり、イベントとして盛り上げたりして、体験型の魅力を高めました。さらに同時並行で取り組んだのが、SNSでの発信です。毎日のように館内の様子やスタッフの声を発信し続け、「あの施設は元気だ」「楽しそうだ」という印象を少しずつ積み重ねていきました。

始めた当初は大きな変化はなく、スタッフの負担ばかりが増えるようにも思えました。しかし1年経つ頃には…


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