サウナ開業塾と温浴の未来

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今日は 2022年1月25日です。

◆サウナ開業塾と温浴の未来

新規開業をテーマにしたセミナーは成立しないという説

長い温浴コンサルタント歴の中で、これまで数えきれないほどセミナーを開催したり、講師として登壇してきましたが、温浴施設の新規開業をテーマにしたセミナーの開催は過去に一度だけ。

それが2020年10月の「温浴施設・新・10業態公開セミナー」でした。
おかげさまで新規開業を目指している人だけでなく、既存の温浴施設の皆様にもたくさんご参加いただき、面白いと言ってもらうことができましたが、そう何度も使える手ではないので、おそらく新規開業をテーマにセミナーをすることはやっぱりこれから先もうないかも、と思っていました。

それからわずか1年後に、温浴施設の開業ノウハウそのものをテーマにした講座をスタートすることになるとは全く想像していませんでした。

というのも、ただでさえニッチな世界である温浴施設経営コンサルティングの中でも、店舗開発・新規開業ノウハウが必要なのは事業を始める時だけ。

同時期に温浴施設開業を目指している人は日本に何十人もいないでしょうし、しかも参入する前の人の名簿があるわけでもありませんので、郵送DMでアプローチすることもできません。したがって、温浴施設の新規開業をテーマにしたセミナーは成立しない、が私の中で定説となっていたのです。

びっくり現象

 そんな既成概念を持ちつつも、サウナに関するお問合せが増加していることを受け、サウナ開業塾説明会の告知をしたのは1月20日。

そこから今日までわずか5日間でなんと50名を超える方々からのお申込をいただいています。

サウナ施設の開業を目指す人が増えているとは思っていましたが、メルマガとSNSの告知だけでこれだけお申込みがあったことは予想以上でした。

わたしがそう感じるのは理由があります。

温浴施設は投資額が大きいため、そう簡単に誰にでも作れるものではありません。昨今はサウナ主体の施設なら小規模でも事業化できるということが見えてきたとはいえ、未経験者や個人がサウナ開業を目指すというのは相当な覚悟がいることだ思います。

資金調達だけでなく、開業ノウハウ面でも手探りだろうと思います。

そもそも、店舗開発系のノウハウというのは、非常に特殊な世界です。

通常「マーケティング」という言葉は、企業活動を受け手(消費者)に効果的に提供するためのリサーチや広告宣伝的な意味合いで使われていることが多いのですが、店舗開発の場合はエリアマーケティングの比重が高く、立地、商圏、アクセス、競合といった外部環境要素から最適な出店戦略を探ることを意味しています。

そこに自社の経営資源をどう活かすかという視点が加わり、さらに時流や業界動向、不動産、法律、建築、設備、デザインといった多岐に渡る分野の知識も必要になる。

小さな小売店や飲食店、個人サロンなどであれば、開業を志す人も多いので、出店ノウハウをまとめた書籍も出回っています。

しかし温浴施設になると特殊な設備や安全衛生、省エネ、様々な複合業種、開業までの膨大な準備…といったややこしい話まで加わってくるので、到底一冊の書籍にまとめられるようなものではないのです。

勉強して開業を目指す人が少ないということと、書籍にまとめるには複雑すぎるという理由で「温浴施設開業の手引き」は本屋さんには売っていませんし、これからもおそらく難しいでしょう。

そんな見通しの立たない世界に積極的に参入しようという人がたくさんいるのは、驚きでしかありません。

しかし、このタイミングで日本にサウナ開業を目指す人がたくさん現れたことは、決して偶然ではないと思います。単にサウナブームだから、ということであれば、多額の投資が必要で情報の少ない事業に危険を冒して参入するよりも、ユーザーとしてサウナを楽しんでいた方が賢明です。

コロナ禍に翻弄される世の中で、サウナに救いや安らぎを求める人が大勢いる。世の中にはもっとサウナが必要だし、自分の手でもっと素晴らしいサウナを作り、それを世に問うてみたい。そう考える人たちが集まってきているのだとしたら、私も本気でそれをサポートしなければと思います。

このびっくり現象は、既存の温浴業界にとっても…

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