
最近、有名な温浴施設が閉店するというニュースが多いような気がして、もしかすると温浴マーケットの成長に翳りが?と気になってしまいました。
市場規模を示すリアルタイム統計があるわけではないので、実際のところ今何が起きているのかをデータでつかむことはできません。
Googleトレンドで「温泉」や「サウナ」などの関連キーワードで検索をかけてみると、この1年間の推移はほぼ横ばい。国民の温浴への関心度が急に伸びたとか落ちているといったことではないようです。
考えてみれば、銭湯とその他公衆浴場を合わせた温浴施設数は全国に約2万件弱。各施設の平均寿命が約20年とすると、年間約1,000施設ずつが開業・廃業しながら新陳代謝を繰り返していることになります。
開業件数はその時の景況やマーケットトレンドに敏感に左右される傾向がありますが、それに比べると廃業件数は割とコンスタントに年間1,000施設前後で推移していますので、上記の新陳代謝理論は概ね現実と一致しているということが分かります。
年間1,000施設前後が廃業するということは、毎日全国のどこかで平均3件くらいの温浴施設が閉店しているということですから、閉店のニュース自体は珍しいものではないのです。
さて、この温浴施設の開業・廃業とマーケットは今後どのように変化していくのでしょうか。
まず、マーケット動向を計る上でもっとも頼りになる指標は…
注目の業界ニュース
【朝昼の飲酒ニーズを掘り起こす 北海道で新たな市場開拓進む】
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1191531
北海道内で「朝飲み」「昼飲み」を取り入れる飲食店が増加しているそう。札幌の店舗では朝7時から90分飲み放題を提供し、夜勤明けやシニア層など新たな客層を獲得。定食+酒で客単価も上昇しており、飲食街全体で昼飲みに特化した施設の新設も進行中とのことです。
稼働が落ちがちな時間帯に向けたニーズ開拓のヒントになりそうです。