サウナストーブの内部ヒーターエレメントが並ぶ様子

先日、開業から1年半ほどが経った温浴施設で、はじめてのサウナストーブのメンテナンスに立ち会う機会がありました。

メーカー保証期間を過ぎたため、いつ故障してもおかしくないヒーターエレメントを予防的に交換する作業です。専門のサウナ設備業者さんにお願いしたのですが、これが非常に勉強になる体験でした。

というのも、その施設を担当した設計士や施工会社は温浴専門ではなく、少し温浴施設の経験があるという設計士と建築会社だったのです。そしてその経験の浅さが、メンテナンスの現場で思わぬ問題として表れました。

そのストーブのヒーターエレメントを交換するには、サウナストーブを横倒しにして底側から作業する必要があります。ところがその施工ではこの作業がまったく想定されておらず、電源コードが短く、ストーブガードが分解しづらく、作業スペースも確保されていません。結果、非常にやりにくい構造になっていたのです。

さらに、サウナ室全体についても細部に多くの改善点が見つかりました。見た目は立派で、利用者から見れば「おしゃれなサウナ」かもしれません。しかし、内部構造を知る専門家の目から見ると、綻びがいくつも見えてくるのです。

こうした事態を招いた最大の要因は…


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2025年7〜9月期の訪日客数は1,013万人、旅行消費額は2兆1,310億円と過去最高水準を維持。一方で、1人1日当たりの消費額は約1万9,100円と前年同期比2割減となり、「割安感」の低下が影響しているようです。
中国人客の「買い物代」比率が初めて首位を譲るなど、消費構造は「モノ」から「体験」へと明確にシフト。宿泊・飲食・文化体験の需要が高まり、欧米・新興国からの来訪も多様化が進んでいるとのことです。

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